PBRと予想PERは希望するリターンをもらたさないことがわかった。

データをいじっていると、両者を掛け合わせたらどうかというアイデアが湧いた。

割安株投資においては通常、両者を同時に評価するのではないだろうか、と思った次第。


この仮説が正しければ、交互効果により使えるレベルのリターンが出るかもしれない。


以下が検証結果のリターングラフ。


20日~25日経過後あたり、微妙にリターンが改善されているようにも見える。

が、アナウンスメント効果があるとするならば、四季報発売後10日間もリターンの差がないのは腑に落ちない。

ということで、飛車角を掛け合わせても使えるレベルにはないとの結論に。


不動産業界には「千三つ」という言葉がある。

千の物件に当たって、やっと3つ投資できるレベルの物件を見つけるらしい。


トレードシステムはそれよりもはるかに割合は小さく、万三つといったところか。

だが、こういう試行錯誤は決して無駄ではない。

効果がないファクターやその組み合わせ、対象ユニバースを知ることもまた、システムトレーダーとしての地力を地道に鍛えてくれるのだ。


孤独に頑張っている読者よ、私とて同じ孤独の作業の中にいるのだ。

共に薄皮一枚づつ積み上げていこう。