梅原大吾からの示唆:シナリオではなくカタルシスとしてサプライズニュースを捉える

梅原大吾の最新刊「1日ひとつだけ、強くなる」を再読中。

読む度に気付きを与えてくれる良書だ。


今日目に付いたのは、全体を俯瞰する“視点”と個別のテクニックである“場面”でゲームを捉えているという記述。

梅原大吾の最新刊「1日ひとつだけ、強くなる」

そして、その個別の場面の最適解の積み上げが、必ずしも全体の視点の最適解にはならないとも書かれてあった。

ゲームプランを全体で俯瞰したときの最適解を考えるとき、個別の場面ではセオリー的に不利だとされているテクニックを使うこともあるという。


データサイエンティスト的な視点で捉えるならば、“交互作用”の考え方になるだろう。

単体では効果の薄いファクターを、他のファクターと組み合わせることで効果を発揮させる考え方だ。


この考え方は今取り組んでいるシナリオ構築にも適用できる。

セオリー的にはシナリオを走らせるには心許ないサプライズニュースでも、カタルシスとして絶大な効果を発揮するものがあることに最近気がついた。


すでに強力なシナリオが走っていながら、外部要因や独立した需給によって株価がなかなか動かない状態の銘柄が存在する。

そこに、通常では大してインパクトのないサプライズニュースがリリースされることにより、堰を切ったようにシナリオが走り出す。


毎日強力なシナリオが走り出す銘柄を見つけるのは難しい。

ときには3、4時間調べてもビビッとくる銘柄がないこともある。


そういったとき、通常はスルーするサプライズイベントから現状走っているシナリオを見つけてみる。

シナリオではなくカタルシスとしてサプライズイベントを捉える考え方を身につければ、日々厚みのあるトレード対象銘柄が見つけられるようになるだろう。


書きながら梅原大吾の話とは若干ずれてはきたが、とても強力な考え方なので是非お試しあれ!