6098リクルートHD株価の挙動:FTSE&MSCI&TOPIX組み入れコンボ

HITPはマーケティングのスクールではあるが、皆トレーダー属性のため、授業やチャットワークでも半分はトレードの話になる。

本日もプロのディーラーの生徒からメッセージが入った。

昨日のリクルートにおけるFTSE買いの情報だ。


HighFAI検証チームもそうだが、トレードに関する旬の情報を双方向にやりとりできる仲間は、げに得がたきものである。


さて、FTSEへの早期組み入れは10月16日にはリリースされており、国内外のパッシブファンドの買いが期待された。

今回のFTSE組み入れは10月22日引けで、組み入れ想定株数260万株、金額にして87億円相当。


同時に、10月29日引けでMSCIへの組み入れも決まった。

組み入れ想定株数718万株、239億円と、FTSEよりもかなり規模が大きい。

このリリースも、実需、仮需双方の買いを誘う大きな原動力になっているだろう。


そして本命のTOPIX組み入れが来月11月27日引けに実施される。

組み入れ想定株数1507万株、502億円と、MSCIの2倍以上の規模だ。


リクルート上場初日は、直近の日経平均株価急落によって市場全体が悲観的な空気に包まれていた。

公募に当選した個人の多くは、IPO投資のセオリー通り初値で投げ売ったことだろう。

中には追証の埋め合わせに追われていた者もいたかもしれない。

直前に、同様の一部直接上場となった“すかいらーく”の、初値からの延々とした下げも脳裏にあったか。


上場当日、リクルート株は公募価格3100円に対して初値は3170円と安く寄りついた。

実需の強烈な買いの情報を得、目論見書から目先の需給が悪化する可能性の低さを読み取ることができたなら、初値の気配を見て成り行きで入れたことだろう。


自分という巨大な関数たるシステムを日々精錬させ、ここぞというタイミングで信じ切れたかどうか。

自分を信じ切れぬ者が、最適化ツールでこねくり回しただけのトレードシステムを信じ切れるわけがない。


今回のリクルート株のトレードは、しっかりとした準備もさることながら、まさに相場師としての胆力が試された事例といえるのではないかな。