会社四季報2014年1集新春号(2013年12月13日発売)アナウンスメント効果検証(4)
つづいて配当利回り別の検証。
配当利回りが高い方が魅力的な株であることは間違いないが、通常受け取る配当は株価に織り込まれているため、理論株価からは乖離しないと考えるのが妥当。
とはいえ、株主優待の権利日前に株価が上昇する事象もあるため、理論通りの推移にはならないとの淡い期待もぬぐいきれないだろう。
これ以上は水掛け論なので、早速検証結果を。

そのまま解釈すると、配当利回りが高い銘柄の方が平均リターンをアウトパフォームする結果となった。
特に無配の銘柄の落ち込みが顕著にみられる。
四季報最新号を見たとき、配当に目が行くのだろうか。
特に紙の四季報購読者は年配の方が多いだろうから、年金代わりに投資を考えているとすると配当は最も気になるファクターなのかも。
と、まことしやかな解釈をしておいて申し訳ないが、このデータだけで配当率のアナウンスメント効果を確信するなどありえない。
株のヒストリカルデータを分析する際に備えるべき絶対的な要件が、少なくとも2つは欠落している。
今回の分析過程において直観的にでも違和感を感じないようであれば株のシステムトレードは絶対にやめた方がいい。
理路整然と答えられるトレーダーのみ、やっとスタートラインに立てる。
答え合わせはいつの日かやるので、わからない読者はひたすら考え、ひたすら調べ、ひたすら情報感度を高めて行動してみよう。
資本主義社会において無知は重罪。
いい加減、気づこうぜ。


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