先日3月29日、トレードスクール第六期オリエンテーションを兼ねた手書きチャートの会を開催した。

場所は休日は比較的閑静なビジネス街である東京都中央区京橋の会議室。

参加者は17名。


事前にいただいたコメントを読むにつけ、何やらこれまでのスクール生とはどこか違うと直感していた。

これまでも毎回専業やプロのディーラーが1~2名参加している。

今回は懇親会での自己紹介で分かったのだが、数えただけでも6名ものプロが来られていた!
(もしかしたらもう少し多かったかも。)


専業の方や地場証券会社で切った張ったの世界で生きるディーラー、大手証券会社で組織で巨額資産のファンド運用者まで、様々。

立ち位置やトレードスタイルは違えど、彼らと話すにつけ、自分のトレード技術に対する確たる見識、そして哲学にも似た思考を感じずにはいられなかった。

そして何よりトレードそのものを心より楽しんでいる、そんなある意味自分が目指している方向の先にいるような方が大挙して参加していたと、その時初めて知る。


そういう先の目標のような人達に対して、自分はこれから「先生」を名乗ろうとしている。

懇親会でのひとりひとりの自己紹介を聞きながら、「さて、どうしたものか。」と手に汗をかきながら思案し始めていた。


だが、これこそが自分が求めていた環境そのものではないのか。

自分よりもトレード技術の劣る初心者を相手にドヤ顔で講義をするのはたやすいし、居心地もよい。

しかし、自分自身の大幅なストレッチを目標としている今年、そんなぬるま湯で教祖顔していてはだめだ。


トレード技術に勝る先達に対して、これまで積み上げてきたすべてを全身全霊ありとあらゆる角度から彼らにぶつけよう。


現役データサイエンティストとして、データマイニングの技法や論理的な思考法による、データからの知識発見の神髄を説く。

上場企業のエグゼクティブを何十人も説き伏せてきたコンサルタントとして、人を引き込むプレゼンテーションで言葉に魂を載せて上質な知識を彼らの心に叩き込む。

WEBマーケティングのスペシャリストとして培った、現代のマネタイズエンジン構築法をレクチャーし、富の源泉に迫る。

アナロジー思考を通じて、トレードと彼らの見ぬ世界とをつなぎ合わせ、死蔵した脳細胞を湧き立たせ潜在能力を最大限引き出す。

高みを目指す仲間同士だからこそ可能な、より高次のトレーディングエッジを開拓する集合知マネジメントの共同実践。


人間だけに許された学ぶこと、思考することを心から楽しんでもらい、心の乾燥した現代社会において、さらに干からびやすいトレードの世界でも、潤いのある充足が得られるのだと感じて卒業させる。

そして、他人の損が自分の利益という矮小な了見に陥りがちなトレードの世界でも、隣のトレーダーを信じ心を開いてよいのだと思わせるパラダイム転換まで持っていきたい。


その他のメンバーでは、毎度恒例の会社社長や関西人、プログラマやSEなどのエンジニアに加えトレードスクール不毛の地である東北地方からも2名、静かなたたずまいの中に熱き魂を宿す20代の若者も複数名、などなど毎週飲みに行っても話題は尽きないであろう猛者が目白押し。


さて、スクール申込期間の今週は期待120%不安120%の心持ちで過ごす日々となろう。

スマホのメール着信をドキドキしながら1時間ごとにチェックする40前のおっさんは、はた目にはキモイだろうが、自分はこうありたい!と願う未来をイメージしながら心の臓の躍動を感じる、それが生きるという言葉の定義ではなかろうか。