大暴落ハイボラティリティ相場を想定した思考と戦略および対応

本日朝、カブドットコム証券会員ページの最新情報に「[信用/先物OP]追証を解消する方法」が掲載された。

カブドットコム証券[信用/先物OP]追証を解消する方法
出典:カブドットコム証券HP


自分のトレードスタイルは正の期待値にベットするシステムトレードが軸ではあるが、こういった検証が困難な定性情報も、判断材料として脳にインプットするようにしている。


上記リリースより、直近の株価急落を受けて、信用枠一杯でヘッジなしにロングしていたトレーダー達の強制決済が始まったと考えられる。


だが、自分の全体相場感としては、まだ下目線。

まず、長年使っている指標において、長期線が下向き継続、かつデッドクロス状態が9/25から延々続いており、目先1週間での解消は困難な状況。

また、本日日経平均先物において、14740円の攻防ラインで終値14720円を付けたため、買い方の敗北が濃厚となった。


それと、先ほどの追証がまだ初動段階にあるという定性情報を統合し、下目線と判断した。

追証が追証を呼ぶ阿鼻叫喚の状況があるとすれば、まだこれから。


あとは自分のポートフォリオに組み込んでいる銘柄から感じる感覚も大切にしている。

今、本来描いている上昇シナリオ通りに動かない銘柄が多数散見される。

この感覚に耳を傾け研ぎ澄ます鍛錬こそが、自分というシステムを堅牢にするのだ。


さて、上記の判断から具体的な戦略を組み立ててみよう。

まず、ヘッジ比率を80%以上に引き上げつつ、全体のポジション量を縮小する。

既存のポートフォリオから、サポートを切った銘柄を即処分すると同時に、インデックスダブルインバースETFを買い増してデルタを調整。


仕掛けの条件もシビアに設定する。

いつもならチャートが6割方有利な形状で仕掛けるところを8割の形になるまで仕掛けない。

指値もいつもの一段下のサポートの後ろに置く、など。


銘柄もよりシビアに選定。

実需の売りが出てきそうな銘柄、あるいは仮需の買いが溜まっている銘柄は売買対象から外す。


徹底的に守りつつ、残った銘柄のわずかなエッジで利益を捻出する体勢。

大幅下落にしっかり対応しつつ、急上昇でもデルタを平均10%程度ロングに持たせて傷を補填するポートフォリオを組成した。

いうなれば、デルタショート、ガンマロング、ベガロングに対応したポートフォリオだ。


組み上げた確度の高いシナリオにベットするポジションでありながら、前提が崩れシナリオ通りに相場が動かずとも、しっかり凌いでいく戦略。


あとは、セリングクライマックスの兆候が出てきたら、潤沢に残してあるキャッシュを使って、投げ売られたバーゲン銘柄を買い漁る。


運用資金が小さい今のうちに暴落に対応できる思考と戦略を身につけ、心理的な耐性を持って異常事態に対応できるメンタルを身につけたい。

そう考えれば、今の相場つきは絶好のOJT環境といえるだろう。


備えは万全。

さあ来い、株デビュー後初の大暴落ハイボラティリティ相場!

この緊張感が最強の自分というシステムを創り上げる。