実体経済と金融経済の大乖離時代における錬金術獲得を目指す者の教理(1)

広瀬隆『資本主義崩壊の首謀者たち』によれば、世界の実体経済8兆ドルに対して、金融経済は300兆ドルにものぼるという。

現在も日々その乖離は広がり続けている。


この状況をどのような切り口でとらえるか。

情報空間が物理空間を呑み込んだ時代だと、苫米地英人流に解釈してみよう。

情報空間は物理空間の上位概念であり前者が後者を包含しているわけだが、ここでは独立概念と考える。


このような時代において最短最速で富の獲得を目指すなら、当然情報空間で完結するビジネスが実行優先度第一位のオプションになろう。


かつて日本で最高にクールなモノ作り企業だったソニーの屋台骨は、いまや金融商品に支えられている。

Googleで“ソニー”を検索したときに現れるサジェストは、ソニーがモノ作りのプライドを捨て去ることで延命を図っている事実を雄弁に物語る。


かつてソニー信者だった自分は、“ウォークマン”が実体なき商品の後塵を拝している現実に、どうしてもノスタルジックな思いが募ってしまう。

全身に栄養剤チューブを差し込まれ、死ぬに死にきれない伝説の英雄。


これが時代の趨勢ならば、事実を受け入れ、富豪を目指すための当代最良のメソッドを模索していかなければならない。


富豪を目指す会の先生はその潮流をとらえ、今や昇り竜の勢いでネ○ヒ○ズ族全員を抜き去った。

彼に倣い、自分もシステムトレードとは別軸の、情報の価値をマネタイズする仕組みを構築、収益の柱とするつもりだ。


ただし、そのマネタイズエンジンを手にした者、これから手にしようとする者が必ず心に宿さなければならない教理がある。


Doctrine.1 「情報に敬意を払う」