狂気を宿した経営者流の収益化システム構築法:ロジックなき神の手法(3)

回帰分析による予測には「内挿法」と「外挿法」がある。

前者はある既知の数値データを基にして、そのデータの範囲内で予想される数値を求める手法であるのに対し、後者はデータの範囲外の数値を予想する手法である。


未来のデータが過去のデータの範囲内に収まることが保証されている場合、内挿法は非常に精度の高い予測値を返す。

統制された物理実験などで威力を発揮する。


しかし、トレードの世界においては過去のデータの範囲内に未来のデータが収まる保証はない。

むしろ、数年前の株価と今現在の株価が質的に大きく異なる場合が多いだろう。


そのとき、過去の“客観的な”データを用いた“論理的な”思考が果たして希望するリターンをもたらしてくれるだろうか。

思考の範囲が過去のデータの範囲内に制約され、時代の変化に対応できなくなる危険性さえある。


ロジカルシンキングが通用するのは、相当に統制された未来が担保されたときに限られるのだ。


先の社長は、常に360度、できるだけ遠くにボールを投げ続け、社員にそのボールを追わせて金脈の有無を報告させる。

まさに究極の外挿法といえる。


普通の神経を持った人間ならば、疲弊した社員を慮ってボールを近くに投げたり、過去に辿った方向の近傍にボールを投げるだろう。

社員を労りつつ、過去の延長線上のカイゼンを繰り返してビジネスを延命させる。

社員思いの徳のある経営者として、ひろく社員の人望を集めることだろう。


社長の手法が神の手法たるゆえんは、目の前の数人の社員を犠牲にしても広く社会の役に立つ公器を構築する方が人類全体を幸せにするからだ。


一人の人間を犠牲にすることで二人の人間の命を救えるとするならば、読者は命乞いをする一人の人間を殺せるだろうか?

マイケル・サンデルが正義を語る際に発しそうな問い。

私も含めて大半の人間がその決断を先送りする中、彼は迷いなく一人の人間を線路に叩き落とす、神の視点からの合理性を判断基準に行動できる。


人間視点の合理性でなんとか収益化可能なシステムトレードに出会えて本当によかったと心から思う。




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