業績期待のみに淡々とベットしている。
10銘柄前後のポートフォリオで、高値を抜くごとにポジションを積み上げるリチャード・デニス方式を試す。
今日はポジションが積み上がった銘柄が吹いたので利益となった。
いづれ逆噴射もあろうが、今は淡々とルーチンをこなすことに注力する。
投下エネルギーが減り、見るべき情報が激減したことで、逆に見えてくることもある。
「私は株で200万ドル儲けた」の中でニコラス・ダーバスは、ウォール街に入ってティッカーテープを四六時中眺めたことにより自分のリズムを崩した。
再度ダンサーとして世界中を飛び回り、1日1度の電報での株価データ確認だけに戻すことで100万ドルの資産を築くに到る。
自分の元にはあまりにも儲かるエッジが集まりすぎているため、ダーバスのごとく消化不良に陥っていた。
皆が教えてくれる儲かりそうなエッジにちょいちょいてを出したことで、本来運用している筋肉質なエッジへの注意が散漫になり、ミスを連発した。
今はとにかくインプットの量を減らし、シンプルなトレードスタイルを貫徹することだ。
そういう意味では、“自分を知らない人達に自分のスキルを売り込む”という別のところで神経を使う状況はありがたい。
疲弊はするが、意外とこの緊張感も悪くない。
若かりし頃、大企業のエグゼクティブを前にガクブルでプレゼンしたことを思い出した。
何事も慣れたらそこでお終いだ。
だから、常に綱渡りな状況に身を置き、自分の何たるかを試し続ける。
暖房の効いたトレードルームから寒空の未開の地に出れば、屈辱的な場面にも出くわすだろう。
だが、それも含めて自分の有り様なのだ。
来週からも連日寒空に打って出る予定となった。
そんな日々の積み重ねが、後進のトレーダーに対して重みのある言葉のプレゼントとなると信じて頑張ろう!