投資した後に収益を得る:投資家としての原則を胸に刻む

「先行投資」
奇妙な言葉である。
投資とは本来収益に先行するものであり、わざわざ“先行”をつける必要があるのかという違和感。
現物を取り扱うビジネスの場合、確保した設備や人員から商品を生産するため、必ず投資が先んじるのでわかりやすい。
知的ビジネスの場合も、仕入れた知識を材料として新たな価値を持つ知識を生み出す流れは同じはず。
しかしながら、原材料の知識を仕入るための投資は、目に見えないためか軽んじられる傾向が強い。
“稼いだら教材を買う”、“稼いでから良質なセミナーに参加する”、という言葉を聞く。
これは“利益が出たら投資する”と同義、「後行投資」とでも表現すべきか。
奇妙な表現なのだが本人はいたって真っ当なことをいっているような節がある。
知識への投資をせずに利益を得ようとするならば、それは無価値なものを売りつける詐欺に等しい。(詐欺の方がはるかに高度な知識を要求されるが。)
私はレポートを、販売してから作成するBTO(Build To Order:受注生産方式)の手法で売っており、毎回目標としている本数が売れている。
購入者はなぜ作成されてもいないデジタルデータにお金を払ってくれるのか。
それは、継続更新しているブログやホームページのコンテンツにより事前に彼らの信頼を獲得しているからだ。
コンテンツ作成のために投下した時間は膨大であり、必要な知識への投資は1千万ではとてもきかない。
レポートはヤフオクで販売しているため、同一カテゴリの商品が数百円でやっと1本売れる中、その段階では実体のない数万円のレポートが何本も入札される様子をリアルタイムで観察した方も多いだろう。
表層的には楽して儲けているように映るのかもしれないが、その裏には他者を凌駕する圧倒的な知識への投資があるのだ。
かつて師匠が開催した授業料30万円のトレードスクールに、手取り20万円で都内一人暮らし、育英会と大学両方の奨学金を返していた自分は何の躊躇もなく投資した。
圧倒的な魅力を持つ彼は、30万円の授業料を投資して余りあると判断したし、結果その何十倍の収益を生み出し、これからも死ぬまで収益を生み出す仕組みとして機能するだろう。
「先行投資」≒投資した後に収益を得る
読者も真に勝つシステムを構築したければ、この真っ当な流れに乗るべきではないかと思うが、いかがか。


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