梅原大吾の思考をシステムトレーダーとして解釈:異世界同士の因子分析を試みる(2)

引き続き梅原大吾。





ポイント2:ルールは変わる

永久にあらゆる銘柄で機能する、我々の世界では「聖杯」とも呼ばれるトレードシステム。

もしそのようなシステムが存在すれば非常に魅惑的である。

自分も随分と長い間、普遍のシステムとは上記の要件を備えるものだと思っていた。


180度のパラダイム転換を果たした今、その“普遍のシステムを探そうとする情動がどこから来たのか”を振り返るのは有用だ。

ひとことで表現するならば、不確実性だらけの未来に向けての思考を放棄したかったのだと思う。


我々が生きている世界は不確実性に満ちており、読者においても明日の不安にさいなまれ眠れない夜を過ごすことも多々あるだろう。

この不安心理に晒され続けた我々は、必然的に対極にある「確実性」を希求する。


人類最古のビジネスは売春と詐欺だという。

有史以前からの“確実に儲かる話”に騙される人々の存在は、確実性を求める心理が人間の本能ともいえるレベルで備わっていることを示唆する。


現代においては、「毎月分配型投信」や「オプション売り」、「スワップポイント」など、より巧妙な仕組みに変化し、不安な情弱をからめ取ろうと手ぐすね引いて待っている。


かつての自分もその心理に抗しきれず、普遍のシステムを求めた。

永久にあらゆる銘柄で機能するシステムの存在を客観的に認識したのではなく、“存在してほしかった”のだ。

ゆえに、その存在認識を援用してくれる「ラリー・ウィリアムズ」の言葉に引きずり込まれるという愚を犯す。


今は「普遍とは流転」との認識にいたり、常に波頭をとらえようと歩みを止めず新たなエッジを日々探索し追求し続けている。

その絶え間ない歩みを続ける自分自身こそが、不確実性下において確実に収益を生み出す普遍のシステムなのだ。


我々トレーダーは「決して戦うことのない伝説の最強師範」ではいられない。

否応なくその時代における最強の敵(最も旬な手法)との手合わせを余儀なくされる。

ならばゲームのルール変更さえもエッジに変える気概を持ち、ウメハラのごとく変化そのものを楽しめる自分でありたい、そう思い今日も流転の歩み続ける。




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