真に自立した個人トレーダーのロールモデルになる!:安定収入源を完全に絶つ日(2)


マネージャーに自分の意思を伝える。

「もう少しいてもらってノウハウを伝授してほしい」と言われたが、意志が固いことを述べると、一拍置いて了承していただいた。

5月中は在籍するので、ソーシャルゲームにおけるデータドリブン運営の先進的なノウハウはすべて出すと約束して話は終了した。


定時出社定時退社、休みは自由に取れ、仕事は自分のやりたいようにやらせてもらい、年棒は1000万。

非の付けどころのない条件を提示いただき、自分を高く買っていただいた委託先には本当に申し訳ないと思う。

残りの1ヶ月は業績に直接貢献できる他に類を見ない提案をしたい。


さて、富豪を目指す会のメンバーとコミュニケーションをとっていて感じたのが、彼らとの距離感だった。

能力的には引けは取らない自負もあり、ディスカッションの中で役立つ情報も多分に提供していた。


せどり一本で生活している人、勤めていた会社が倒産し輸入転売の会社を興した人、アフィリエイト報酬のみで家族4人を食べさせている人、彼らの間には阿吽の呼吸で通じる何かがあり、逆に自分との間には見えないラインが引かれているように感じた。

今考えると、“自立”した人間同士にしか分かりえない孤独や不安、そしてやりがいを共有できるか否かの違いだったのだろう。


“覚悟”と言い換えてもいいかもしれない。

きっと彼らには、安全圏にいる自分からの、自立に依拠した覚悟を微塵も感じてもらえなかったのだ。

こいつに何を言っても伝わりはしない、と。


今月ですべての退路を断つ。

まさにケンシロウに追い詰められた聖帝サウザー。

退かぬ!媚びぬ!省みぬ!


大企業の定年は56歳。

残された時間はあと16年程度か。

会社員としてこの期間を過ぎれば、強制的に椅子を奪われる。

定年を延長したとて、現役社員にはきっと煙たがられる。


社会の中の居場所がなくなり、思考能力も低下し、体も思うに任せぬ状態になったとき、そのときもし自立を見送ったこのときを後悔したなら・・・。

尋常ならざる恐怖が体中を駆け巡った。


勝算なき戦いではない。

本気の覚悟をもって進めば、きっと成せるはず。


旧知の者も、読者においても応援は一切不要だ。

自立するっつってんのに、“応援よろしく♪”なんてのたまうオヤジはかっこ悪過ぎだろ。

傍目から興味本位で“観察”していただければ幸いだ。

もしそのプロセスに何か感じ入ってもらえたとしたら、目指すべきロールモデルに近づいている証拠だと思うので。