最高のインプットデバイスである人間の手を活用する:デジタルとの最適融合はいかに?

週末と言うことで、概念拡張を目的として、改めて今日の日経新聞を俯瞰して読んでみる。

読みながら頭に引っかかった記述を自分なりに咀嚼して書き出す。

日経新聞マーケット商品欄

この作業をやってみてわかったことは、言われれば当然の事実も、まったく気にとめずにトレードしていたのだということ。


たとえば、現在は鉄鉱石の価格が10年ぶりの安値らしい。

神戸製鋼などの鉄鋼業界は仕入れ原価が安くなるので、目先の業績は良化すると考えられる。

したがって、上方修正期待のシナリオが密かに走り出すとの推論は合理的だ。


本当に怒られそうなくらい当たり前の事実が見えていない自分を恥じ入るばかり。


ただ、こういった資料から脳へのインプットをどのようにするのがベストかは、非常に悩ましい。

検索性や追加、修正、削除などを考慮すると、断然デジタルで保存する方がいい。

実際、日々のトレード記録などはEvernoteなどにまとめ、後日の資料として様々なデバイスから閲覧している。


だが、インプットだけなら断然手書きに軍配が上がる。

ホムンクルスに見るように、手は人間にとって最高のインプットデバイスであり、人間が他の動物から圧倒的優位を獲得した源泉がそこにあるからだ。


学校でも、丸太のような筆入れから何十種類ものペンを取り出して、非常に美しいノートを書いていた女の子がひとりはいたと思う。

しかし、彼女達の成績はいまいち芳しくなかった。

彼女達の目的は、脳への効率的なインプットではなく、きれいなノートを作ることだったからだ。


今の自分も、後の資料としての活用を重視して、Evernoteやエクセルに美しく整理することに意識が取られてしまっている。

少しでも注意を怠ると、脳への効率的なインプットや、有効なトレーディングエッジの発見が後回しになるという、本末転倒な状況に陥ってしまう。


手で書いて、OCR機能を持つアプリをインストールしたiPhoneで写してEvernoteに保存・・・。

これも運用上なんか違うんだよなぁ



ということで、結局今はテキストエディタにエッジを書き出し、俯瞰して観察しながら頭の中でチャートと合成してシナリオを描くという方法に落ち着いた。

日中場を見ないスタイルに移行中なので、その時間を活用して日経新聞から気付きを手で書いてインプットしようかとも考えている。


デジタルの効率性を活かしつつ、それでいて人間にしかできない領域が何かを常に考え模索中。

最適解はまだまだ遠いな。