乗り越えるべきハードルを低く設定する:継続的な成長促進のための内なる評価

梅原大吾の新作を、三色ボールペンでメモを取りながら熟読中。

平日の昼間、たっぷりの時間を使って上質な思考をインストールする。

四六時中他者との関係性によるストレスと格闘し続けてきたサラリーマン時代と比べると、この内観の時間は天国のようだ。


さて、気付き多き書籍の中で、“成長できたとしても、むやみにハードルを上げない”という記述が印象に残った。

ウメハラ語録

通常、自分のスキルが上がり負荷に耐えられるようになれば、より高い負荷を求める。

超えるべきハードルを徐々に高めることで、それに比例した高いスキルが身につくからだ。


しかし、ウメハラが大事にしているのは、日々の成長を毎日実感として持つことだという。

何気ない生活の中、たったひとつ小さくてもいいので、成長を実感できる成果を自分にフィードバックする。

その小さくとも継続的な成果の積み重ねが、やがて大きな成果に結びつく。


関連して、自分の成長の評価を内に求めるべきだとも書かれてあった。

大会での優勝や賞金の過多、ライバルからの勝利や他人からの賞賛などの外的な評価は、ペースやタイミングがランダムであるため、継続的な成長を実感しづらい。


かつ、外的な評価は表層的な部分のみしか評価してくれないため、自分に変化はないのに運良く成果が出ただけで過剰なフィードバックがかかる。

逆もしかり。


トレードは格闘ゲーム以上に、成長と成果の関連性が弱い。

期待値有利なエッジに仕掛け続けていたとしても、負けが込んで深いドローダウンにはまってしまうことなど日常茶飯事だ。


正しいトレードをして損失を被り、ルール無視のトレードをしてストップ高銘柄を掴む。

このような外的な評価に自分の成長を委ねていれば、早晩の破滅は必然。


強いランダム報酬が避けられないトレーダーなればこそ、内なる評価が絶対に必要だ。

ということで、ウメハラに倣い、早速成長の記録を毎日ひとつ書き続けるという低いハードルのルーチンを生活の中に入れ込もう。


・・・という気付きを今日はひとつ得た。