人間のバグを突くビジネス:ソーシャルゲームがとんでもなく稼げる理由

ボイスレコーダー TASCAM DR-40

ソーシャルゲーム関連銘柄は今も盛況である。

オーバーアロットメントが行使されなかった一部直接上場のgumiや、剣と魔法のログレスが好調なマーベラス、フリフオールスターズの英語圏配信で賑やかしいガーラなど話題は尽きない。


自分は直近2年くらい2社で数タイトルのソーシャルゲームの運営に携わっていた。

施策に対する反応が即数値として返ってくるため、データベースマーケティングが好きな方であれば、面白さを感じる仕事だとは思う。


ソーシャルゲームの富の源泉は“他者との差異”とは例の天才DRM青年の言葉。

現場で働いていた自分も思わず唸った、言い得て妙な表現である。


もうひとつ感心した表現が、ある掲示板にさらりと書かれてあった。

“ソーシャルゲームは人間のバグを利用したビジネス”

この言葉もまた深い。


カリスマトレーダーのcis氏が大魔王ゾーマ欲しさに、ドラクエに数百万を突っ込んでいたツイートは記憶に新しい。

0.01%の確率でしか出現しないガチャに数万、数十万、ときに数百万を突っ込む。

平常時の我々の感覚では理解しがたい挙動である。


裏方にいた自分はどのユーザがどの程度課金し、どんなカードが出ていたいのかをリアルタイムで観察していた。

ガチャ開始のタイミングやクレジットカードの利用枠が解放される月初は、その瞬間売上が跳ね上がる。


数万円突っ込んでも目玉カードが出ないユーザが、際限なくお金を突っ込む。

一時的に諦めたかと思うと、残った数百コインでまだちょこちょこと課金している。

その心理を逃さず、翌日には割引セールを実施し、残ったカード枠を使い切らせる。

決して課金の手を緩めさせない。


無限の増収増益を求められる上場企業にとってはそれが善であり、その後押しをしている我々個人トレーダーもまた同じ穴のむじななのだ。

溺れる者を棒でぶん殴って沈める商売。


女性ながらマッキンゼーパートナーに登り詰め、夫の介護のため仕事を辞め、余生は若手起業家の育成を推進し、書籍「不格好経営」のベストセラーにより聖人君子ブランドを確固たるものとしたDeNA創業者の南場智子氏の巨万の財はこのようにして蓄えられる。


日本においてギャンブルが表向きにも民間に開放されないのは、ギャンブルの本質が、非線形の効用関数によって生じる人間のバグを突いているからに外ならない。

バグによって刺激に反応する人間の営みからは価値は生まれない。

だから、国家はギャンブルを統制する。


コンプガチャ問題のタイミングで抑止できなかったこのビジネスは、パチンコのごとく公然の違法として継続していくだろう。


このバグは人間である以上必ず内包される。

克服は不可能。

できることは、その原理をしっかりと理解し、己に蓄積された欲望を適切なタイミングと手段で解放することのみ。


ソーシャルゲームの本質からの学びは、我々トレーダーが備えるべき要件に気づかせてくれる。


ゴッドフェスに突っ込むそのお金。

上質なトレーダーを目指すうえにおいて必須の気付きを得る、そんな気迫を持ってガチャろう。


(おわり)


【トレードスクール第七期開催への道:BMI23=体重71kg目標】
体重:79.4kg
食事:朝:粉末青汁200cc 昼:粉末青汁200cc、コーヒー200cc 夜:納豆3パック、豆腐一丁、サラダ200g
運動:腹筋:20回×3セット 背筋:20回×3セット スクワット:20回×1セット 腕立て伏せ:20回×3セット

今月は体を慣らす準備期間。
1日1食は過去にやっていて慣れているので、スムーズに移行できるだろう。
筋肉の素材のため、夕食は植物性タンパク質を摂取。
水酸化マグネシウム、柿の種茶、青汁用ミキサー発注。