狼たちへの伝言につづられる真理:リスクプレミアムを内包したものだけが知る自由


今年はすべて株でポジションを組成。

5月時点で月次4勝1敗、年初からの累積で30%ほどのリターンとなっている。


負けた月はルールにないアイデアを試したことでマイナスとなった。

それでも手数料分程度の損失で踏みとどまった。

確度の高い仕掛けのみに絞っているため、青ざめるような負け方は今のところなく、まずは順調といったところ。


いよいよ明後日、6月から完全フリーとなる。

それは、毎月銀行口座に固定額が振り込まれる安心感との決別を意味する。

以前フリーランスをやっていたので未知の世界ではないのが、それでも不安は尽きない。


「毎月安定して稼ぐ」

この考え方はいったん捨てなければならないと思っている。


そもそも事業主になるわけだから、毎月同じ売り上げ同じ利益などということはありえない。

事業には必ず変動があるし、その変動を許容するから、サラリーマン以上のリスクプレミアム分の収益を享受できのだ。


獲物を捕獲できたときだけ空腹を満たし、それ以外の時期は常に飢餓状態の狩猟民。

年に1度の収穫で1年の命をつなぎ、自然とともに生死をもともにしてきた農耕民。


自分が獲得し生み出した価値によってのみ生き、それが少なければ耐え忍び、多ければ皆で祭りを楽しむ。

人間、ひいては生き物として至極真っ当な生き方を目指そうとしている。


学生の頃むさぼり読んでいた、落合信彦の著書「狼たちへの伝言」より。

—引用—

真のインテリジェンスを備え、退くことを拒み、こだわるべきところは断固こだわる。

常にエキサイティングな状況に身をおく「狼」だけが勝者として生き残る。

目先の損得や名誉が欲しい、柵の中でぬくぬくとしていたい「ブタ」は死ね。

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当時親の庇護の下でぬくぬくと生きていた自分には理解できていなかった感覚。

親の庇護を離れた後、今度は会社の庇護のもと、柵の中でブタとして生き続けた。


いよいよその柵を蹴破って、餓えた狼としての一歩を踏み出す。

牙も爪もしっかり研いだ。

あとは獲物を見つけ、飛び掛かるだけだ。


落合信彦はこうも言う。

「目的意識、それを貫き通すためなら、何をしても精神は自由だ」


自由とは何か?

少なくとも、柵の中で安定して餌を与えられる状態ではないことは確かだ。


自由とは何か?

そう遠くない将来、自分の言葉で定義し宣言する。

しばしの猶予を。