単純化と再構築:環境認識とは別の、上達において最も大切な概念を野川徹氏に学ぶ

野川徹氏のDVDの中で出てきた重要なキーワードが「単純化と再構築」。

手持ちのDVDでは詳しくは解説されていなかったので、自分なりに考えてみる。

単純化と再構築 野川徹

イメージとしては、詰め将棋が適切だろう。


詰め将棋では、ある限られた局所的な場面での最善手を学ぶ。

極めて単純化された局面を繰り返し練習し、そのバリエーションを増やしていく。

そして、単純化された多くの局面の再構築によって、対局を見通す棋力が身につくのだ。


そういえば、梅原大悟もそんなことを書いていたような気がする。

多くのゲーマーは、ある一連の技の連なりを、そのまま練習してしまう。


梅原はそれらを可能な限り細かい要素にわけ、その要素を個別に徹底的に練習していく。

初動は梅原が負けることもあるが、技の本質的要素を有機的に結合してきた地力によって、いつしか梅原の方が圧勝することになるという。


今は自分も単純化と再構築を意識し、トレードを細かく要素分解している。

そして、その分解した要素を、何も考えなくてもできる機械的な所作になるまで練習する。


最終的にはそれらの要素を結合した一連の所作さえも、直感的かつ自動的な所作にまで消化させるべく、日々取り組んでいる次第。


「単純化と再構築」

この言葉に出会えただけでも、野川氏のDVDを即買いした甲斐があったというもの。

さて、終末の時間を使って再度見直すか!