最近は全く見なくなったが、かつて毎日チェックしていた「信用評価損益率」。
日本経済新聞が計算した値は木曜日の朝刊に掲載される。
見だしたきっかけは、イベント投資家夕凪さんのセミナーに参加したことだったと思う。
絶対水準のマイナス16%を基準としてレジームをスイッチし、投資戦略を変化させる。
少し注意が必要なのは、このマイナス16%は松井証券から毎日送られてくるメルマガの速報値での水準であること。
東京証券取引所から発表される正式版とは乖離があるので、きちんと補正しなければならない。
夕凪さん曰く、株主優待投資法との合わせ技が有効とのこと。
特に松井証券の信用評価損益率は個人口座の動向なので、個人投資家が追証間近で身動きが取れない状態なのか、それともジャブジャブお金を使える状況なのかがわかる。
したがって、優待銘柄が権利確定日の60営業日くらい前から上昇する傾向と合わせて使ってみると効果的だ。
信用評価損益率の時系列データは、トレーダーズウェブで2市場の合算値が確認できる。
最新の傾向を検証するならこのデータを使うといいだろう。
松井証券のネットストック取引動向であれば、メルマガに登録しておけば最新のデータが手に入る。
ただし、バックナンバーは公開されていないので過去にさかのぼっての検証は難しいだろう。
使い手のあるデータなので、とりあえず今から登録してデータを蓄積しておくといい。
計算式やグラフ、チャートは楽天証券参照のこと。
絶対水準の0%はアベノミクスやバブルのときにしか発生しないレアケースなので、このときの傾向をしっかり覚えておけば、次のバブルにいち早く乗れるかも!?
別の視点としては、トレンドで天井や底を見極めるやり方。
相場環境は刻々と変化しており、特に今は米国金利引き上げという、10年来の相場である。
よって、絶対水準の値そのものが変化している可能性は十分ある。
そういった意味で、明確な基準ではなく、トレンドの変動感覚によって値を受け止めるアナログシステムの方が機能すると考えるし、なにより一生もののスキルを体得できると思うがどうだろうか?
ということで、見方、使い方が変幻自在の信用評価損益率を、読者も強力な武器として使いこなしてみてはいかがかな。