上機嫌の作法:硬直化していく表情は硬直化していく思考の裏返し

【特別講師の講演のご案内】
参加人数経過:24名(現役生など全員)、締め切りまであと4日

きたる9月5日、現役証券ディーラーkeishiki氏の特別講演を開催します。
毎年恒例のこのイベントに参加されたい方は、渾身までメールにてご一報ください。

日時:2015年9月5日(土)13:00~17:00(終了後親睦パーティー)
場所:東京都23区内
参加資格:トレードスクールOB、または自分と懇意にさせていただいている方
参加費用:無料(親睦パーティー参加の場合は1万円)
締め切り:8月14日(金)

※ある程度の人数を把握したいので、御連絡はお早めに。
講演終了後の親睦パーティーに参加される方はその旨を御連絡ください。
ちょっと上質な時間にしたいので、会費は1万円で。
詳細は追って連絡します。


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本棚を一通り整理していると、再読したい本が山のように出てくる。

今日、本能の赴くままに選んだのが斎藤孝の「上機嫌の作法」。

斎藤孝の「上機嫌の作法」

自分は根暗な青春時代を過ごしたおかげで、どうやらラオウの闘気のごとき近づきがたい雰囲気を醸し出しているらしい。

面と向かって言われたことはないのだが、普通に黙っているだけで不機嫌に見えるのだろうと推察する。


それでも、サラリーマンを辞めて多少丸くなったと言われるようにはなった。

会社で長時間浴びつつけていた負のエネルギーが圧倒的に減少したため、相対的に正のエネルギーが表出され始めたのかも知れない。


それまで自分にしか向いていなかった視線を、多少は他人に向ける余裕が出てきた。

相手の発言にそのまま脊髄反射せず、真意を考えられるようにもなってきている。


“気丈に振る舞ってはいるが、その気丈さは過酷な日々の裏返しではないだろうか”

“この自己主張の強さは、承認欲求が満たされない寂しさからきているのではないか”

“自立したいと口には出しているが、コンフォートゾーンはまだサラリーマンのままのような気がする”


高ぶった感情の裏にある真意は、意外とSOSのサインであることが多い。

それに対して間違った対応を取ってしまい、後日悔やむこともしばしばだ。

それでも、まずは気付いてあげて、真意を考えられるようになっただけでも、かつてのセルフィッシュな自分からすると大いなる進歩だ。


40歳を過ぎると、同年代の男性の不機嫌表情比率が一気に高まってくる。

動物的に反射能力が衰え、感受性が失われることも一因だろう。

仕事の責任が重くなりストレスフルな日々がそうさせるのかもしれない。


だが、それでもその不機嫌に見える表情は百害あって一利無し。


価値とは他者との関係性の中でしか生み出し得ない。

その関係性を阻害する大きな要因が不機嫌な表情なのである。


ほこりを被った「上機嫌の作法」が本棚に並んでいたということは、サラリーマン時代にもそんな問題意識を持っていたのだろう。

当時は挫折した上機嫌を技化する試み。

今ならうまくいくかもしれない。


そう思って今日、カフェの女性店員にぎこちない笑顔を見せてみた。

まずはそういうところからスタートだ。

裏で“キモいオヤジがいた”と言われようともな・・・。