競馬システムとレスポンストレードとの類似性:前走1着馬には過剰な期待が乗る

外れ馬券が経費か否かで話題になった、競馬で巨額の利益をあげた方の話が山崎元氏のコラムで採り上げられていた。

記事を辿っていくとブログにたどり着いた。


考え方の基本が今取り組んでいるレスポンストレードと似ている部分が多く、大変興味深く読み入ってしまった。

認識の差異を収益化するという点などまさにそう。


たとえば、前走で1着だった馬は、競馬新聞の馬柱でそのレースのマスが赤色に塗られており過剰な期待が乗るため、実際の能力よりもオッズが下がりやすい。

1着といっても、相手が弱い場合もあるし、8頭立てのような競争相手が少ないレースもある。

それでも、“1着”という結果に人は期待するのだという。


あとは、単勝が有利か3連単が有利かという話。

単勝の回収率は80%であるのに対し、3連単の回収率は72%。

期待値だけでいえば単勝に賭ける方が有利なように思える。


しかし、彼のブログに書かれてある卍指数をもってしても、単勝の回収率は100%ギリギリで、利益を挙げるのは困難。

これが100%の馬と95%の馬の掛け合わせだと、回収率が105%や110%になる組み合わせが出てくるという。

このあたりは交互作用とオッズの分散の知識があれば納得がいくところ。


で、興味を持ったので、彼の公開している卍指数を手で検証してみた。

指数が100を超えている馬すべての3連複の組み合わせを買った場合、回収率は92%であった。

これに1番人気の指数が100を超えたものだけに絞り込むと、回収率はなんと143%まで跳ね上がった!

競馬で儲けるシステム

手作業のためサンプルが少なく、さすがにまだ収束しきってはいないだろうが、なにやら期待が持てそうな感触はある。

安定して110%くらいが出るのなら取り組む価値は十分ある。


あとは自分のオリジナルシステムを作り上げる時間の確保と、税金対策が課題。


プログラムが得意な仲間がHighFAIニュースシステムチームにはたくさんいるので、データ収集やデータクリーニング、PATの自動発注はいけるだろう。

期待値の高いシステムは自分のデータマイニング能力でなんとかなりそう。


最大の課題はPATで大量に賭けて儲けていると、いつ税務署から刺されるかわからないという恐怖。

利益の範囲内での納税ならわかるが、杓子定規に一時所得で処理されると、それを遙かに超える納税を求められる可能性がある。

今回のブログの主のように人生が破綻しかねないという恐怖が常につきまとう。


事実、彼とは別の北海道の訴訟では、外れ馬券は経費として認められなかった。


となると、マークシートに手書きして、ウィンズで買うしかない。

彼の卍指数はオッズを使わないので、1日中ウィンズに入り浸る必要がない。

前日にマークシートを書き終えて、朝、その日賭けるレースの馬券をすべて買えばいい。

この程度の運用なら、毎週末の日課として行ける日は行くのもありか。


興味は多分にあるが、いまひとつ踏ん切りが付かないので、とりあえずは彼の公開している卍指数で少し慣らしてみるところか始めるかな。


競馬のレースは株のトレードのようにレジームが極端には変化しないし、サンプル数も確保できるため、1ヶ月単位で50万、100万くらいを安定して儲けるのは可能だと思う。

プログラム能力に自信のあるハイブリッドな収入を確保したい方がいれば、是非一緒に組んで儲けのシステムを組み上げてみたいところ。