儲けのタネを探る:立会外買付取引(ToSTNeT-3)(3)


出典:平成25年12月10日永谷園IR資料


前述のとおり立会外買付においてはマーケットの外で株を受け渡すだけなので、株価に対して中立であり、普通に考えると需給バランスの変化は起こらない。

ただし、ゲームのルールや株主の思惑を想像すると、エッジが発生しそうな仮説を導出できる。


仮説1)浮動株から固定株への変化により、機関投資家の売りが発生する

立会外買付によって当該株の所属が、売りに出した株主から自己株式に変化する。

自己株式は100%固定株であるが、売りに出した株主の株は必ずしも固定株でない可能性がある。

もし固定株に分類されない株が取引されたのであれば、固定株比率が上昇。

これにより浮動株比率が低下し、TOPIX連動型ファンドを中心とした機関投資家のリバランス売りが発生する。

すなわち当該銘柄のウェイトを引き下げるため、機関投資家が手持ち株を売り、株価下落圧力がかかるとの仮説は合理的である。

あとはインパクト見積り次第。


ちなみに固定株の定義は以下。
結構あいまい。

《東証HPより引用》———————-

・大株主上位 10 位の保有株、自己株式等、役員等の保有株、その他当取引所が適当とみなす事例(長期的又は固定的所有とみられる株式等)

・ 大株主上位 10 位の保有株であっても、預託機関等の保有株のうち公表資料から浮動株と判断できる株式は、浮動株として扱う

—————————————-


仮説2)買付の目的が自社株消却であった場合、株価は上昇する

まず自社株消却のオペレーションおよび目的は以下。

《weblioより引用》———————-

株式を発行した企業が、市場に出回っている自社の株式を自ら買い入れることを指す。買い取った株式は、原則として、資本準備金や剰余金などを取り崩して消却する必要がある。

株価の低迷が続く中で、自社株の急落を嫌う企業が株を買い支えるという意味をもっている。買い手の付かない過剰な株式を吸い上げ、市場に資金を放出する。その結果、株式市場での需給バランスを改善し、株価を押し上げる。

また、株主資本利益率 (ROE) といった財務指標を向上させ、投資家に有利な材料を提供することにもつながる。

—————————————-

立会外買付によって消却株を調達するのかは調べきれていないので注意が必要。

仮説1と逆の動きになるが、仮説1が固定株間の移動であった場合は仮説2のみが残りエッジとして有効となる。

事前に何かしらのファクターで自社株消却の可能性を認識できれば面白いシステムができそう。


仮説3)売りに出す株主が高値で売り抜けるため、取得日に向けて買ってくる

これは想像でしかない。

一部指定などのTOPIX組み入れにおいては公然の事実として毎月おかしな挙動を示すため、個人や一部主体がグルになってそいうことをやってこないとも限らない。

合法的に会社の財産を個人に移転する目的があったとすれば・・・?


取得価格は事前に宣言した日の終値になるので、ギリギリまで引きつけて最後14:59以降の数秒で買い上げるなど。

特に流動性の低い銘柄はこの操作がしやすいため、狙い目かもしれない。

とはいえ、事前に買いで仕込むことはインサイダー以外不可能なので、その後の下げを空売りで取る消極的戦略になるだろう。

流動性の低い銘柄は総じて非貸借銘柄であるため、実践に難あり。

だからこそ、一般信用の調査などを丹念にやることでブルーオーシャンエッジになるのかもしれないが。


ということで仮説は考えてみた。

すでに検証された方がいたらこっそり結果を教えて欲しい(笑)。
(もちろんこちらも面白い検証結果や過去のコンテンツ、上質な宴の場などご所望の品で報いる。)


こういう時間のかかる検証は一人ではモチベーションが維持できないので、スクールOBなどと共同で、今年の構想である「集合知トレーディング」の素材にできればと思う。

この手の共同作業は一定の信頼関係がないと破たんするので、まずは私と面識のある方と動かしてみて、徐々に一般開放していきたい。

どこかで募集をかけるので、特に一人で答えの出ない検証作業に疲れてきた御仁は、視点を変える意味でも参加してほしい。


このようにチャンスはいつでもどこにでも転がっている。

堅牢な収益化の仕組みを作り上げた人間は例外なくチャンスに反応できる。

人の命は意外と短い故、死の床で見逃したチャンスを悔いることがないよう、どんどん喰らいついていこう!

やったことのない行為の結果など誰にもわかりはしない。

その答えを知りたければ傷を受ける覚悟で飛び込むしかないのだ。

今年、そういう人物のためのチャンスはいくらでも用意してお待ちしたい。

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