年末のIPO銘柄トレードを攻略する:需給の緩みを判別するファクターとは?

11月、12月は例年IPOラッシュの時期。

年末にかけては手持ちのイベントの一部が機能しづらくなる傾向があるため、IPOを何とか収益化出来ないかと思案中。

HITPの教材テーマになりそうなので、生徒と一緒に是非攻略法を見つけ出したいところ。


先日、本屋で見つけた「稼ぐ人の株投資 億超えの方程式3」というムック本。

既視感を感じつつも、興味深い内容が含まれていたため即購入。



家に帰ると、本棚に同じ本が・・・。

まあ、情報は生ものなので、その瞬間に感じ入るものがあれば即手にするべき、と自分に言い聞かせる・・・。


何が興味深かったかというと、それは、ほいみん氏という専業トレーダーの「需給の緩み」の記述。


たとえば、同じ日に上場するIPO銘柄が5銘柄のときと1銘柄のときでは、前者の方が投資家の資金が分散するため、安寄りしやすいという。

逆に後者は、その銘柄に資金が集中するため、高寄りして急落することもあるらしい。


言われてみれば当然の理屈だが、これもアンテナを張っていなければ素通りする概念だ。

事実、以前この本を手にしたときには完全にスルーしていたのだから。


今回この記述にアンテナが反応したのは、トレードスクール第六期の影響が大きいだろう。

生徒と一緒に固有知統合モデルを構築していた際、これに類するファクターをプロのトレーダーが提案してきた。

つまり、プロの視点からも、需給の緩急をベット可能な銘柄数で判断するという考え方は合理的なのだ。


そのほかにも、下記のようなファクターが考えられるだろう。

・主幹事証券会社
 →本気で買い支える証券会社か否か
・ベンチャーキャピタルの持ち株比率
 →ベンチャーキャピタルによっては上場後に即売り浴びせてくる
・ロックアップされている株式数、割合
 →ロックアップにかかっていない株数が多ければ、需給が悪化する
・ストックオプションの未行使残高、行使時期、価格
 →ストックオプションの行使価格が低く、即行使でき、その残高が多ければ需給が悪化する
・公開価格
 →仮条件との比較において、下限で決まれば需要が少ない、上限で決まれば需要が多い
・市場
 一部直接上場の場合、パッシブファンドの買いが断続的に入るため、株価は上昇しやすい
・話題性
 →企業や商品のブランド認知率が高ければ需要が高まる、ツイッターのつぶやき数などで判断?


では、HITPのIPO教材担当の生徒は、上記をヒントにしっかり考え分析方針を固めていこう。

彼の得意とするRにアドインされた、ランダムフォレストアルゴリズムが大活躍するか?

本邦初公開のデータマイニング手法、是非ご期待あれ!