確認する重複への渇き(1):「2 4 6」 3つの数字の列に潜むルールを発見する実験


つぎの3つの数字の列はあるルールに従っていて、あなたのタスクはそのルールを見つけることである。

2 4 6

そのルールを見つけるために、あなたは3つの数字の並びを作り、ルールに従っている並びか、そうでないかを尋ねることができる。

そのルールを知っている人は、あなたの作った数字の並びが、ルールに従っているか否かだけを答えてくれる。

あなたはルールを推察できたと確信を持てるまで、数字の並びを作り続けて聞くことが出来る。

(Wason[1960])


さて、あなたはまずどのような数字の列を提示するだろうか?

直感的には“2ずつ増えていく3つの偶数”とあたりをつけ、

4 6 8

10 12 14

50 52 54

などを列挙して問うだろう。


この場合、すべて○(ルールに従っている)であるという回答を、ルールを知る人から得る。

よって、あなたは“そのルールは「2ずつ増えていく3つの偶数」である”と宣言するだろう。

答えは×。


では次にどのような数列を列挙するか?

恐らく“2ずつ増えていく3つの整数”だと考え、

1 3 5

9 11 13

51 53 55

などと列挙していくだろう。


この場合も同様に、すべて○であるという回答を得る。

よって、あなたは今度こそ自信を持って“そのルールは「2ずつ増えていく3つの整数」である”と宣言するだろう。

答えは×。


では次にどのような数列を列挙するか?

きっと“一定量ずつ増えていく3つの整数”だと考え、

3 6 9

5 10 15

100 200 300

などと列挙していくだろう。


この場合も同様に、すべて○であるという回答を得る。

よって、あなたはドヤ顔で“一定量ずつ増えていく3つの整数”と宣言するだろう。

答えは×。


さてさて次はどうしようか?