ヘッジコストの最小化を考える:1306 VS 1356、kabu.com VS SMBC日興証券

現在の自分のトレードは、下記の流れに従って実施している。

1.期待値優位なイベントの期間、銘柄を抽出しリスト化
2.個別の不確定要因や重複した優位性を考慮し優先度を決める
3.優先度の高い銘柄からチャートの形状を観察し、最終的な優先度、ポジション量を決定する
4.売買リストの銘柄を日々観察し、有利な仕掛けどころを見極めてポジションを作る(不利な状況になればポジションを落とす)


さらに新たな取り組みとして、朝の1時間これらの銘柄の板情報や歩み値を、デイトレードの基本に従って観察し強弱を判断、微妙な仕掛けの調整を行っている。


これとは別軸で相場全体の強弱を見極めながら、ヘッジ量をコントロールしている。

流動性や市場連動性を考慮し「1306 TOPIX連動型上場投資信託」が最適だろうと考え、この売りポジションを、その量を変化させながら常時持つ。


問題はこの銘柄、逆日歩が結構つくということだ。

2014年8月の逆日歩は合計7.5円。


TOPIX指数に直すとそのまま7.5ポイントであり、日経に直すとざっくり80円~90円となる。

この金額を1ヶ月、手数料とは別に支払い続けなければならない。

これはなかなかにきつい。


そこで、kabu.com証券などで提供されている一般信用で売りポジションを作っている。

一般信用で取引する株は、基本証券会社の在庫でまなかうため、逆日歩がつかない。

そのかわり、品貸し料が年利1.5%と割高になる。(通常1.15%)


TOPIXが1300ポイント時で計算してみると、

1300 × 1.5% ÷ 12 = 1.625

と、制度信用の逆日歩7.5ポイントと比較するとずいぶん安くなる。


このような細やかな制度上の有利不利は、長期の資産形成においては複利で効いてくるため、決してバカにできないものだ。

事業収益は「売上 – 経費」で計算されるため、個人事業主としては経費についてもしっかり考えてきたいところ。


さらに最近上場した「1356 TOPIX2倍上場投信」を使えないかと考えている。

これは、TOPIXの前日比の-2倍になるよう計算された、TOPIXダブルインバース指数に連動するETFだ。

これをSMBC日興證券など信用取引手数料無料の証券会社で信用買いする。


買い方金利が2.54%で2倍動くので、

1300×2.54%÷12÷2=1.375

と、1306を一般信用で売るよりも安い。

取引にかかる手数料を考慮すると、さらにお得だろう。

また、貸株もたまに超過状態になるため、思わぬタイミングで日歩がもらえるかもしれない。


“TOPIXの前日比の-2倍”なので、時間経過と共に指数から乖離していく可能性があるが、ヘッジ量は適宜調整していくので、短期売買においては問題ないだろう。


ということで、長年愛用してきたkabu.comからSMBC日興證券への引っ越しをしようかと思案中だが、さてどうだろう?

何か落とし穴があるか・・・。