インプットをピュアに上質に、そしてリーマンノイズを除去する快感を知る

相場師の堅牢な体幹を作る方法

固定収入ゼロのドフリーになって、3ヶ月半。

全身に転移していたサラリーマン癌細胞も徐々に消滅してきている感触を得る。


この感覚を一言で言い表すと、思考がかなりピュアな状態になってきたというところ。

これまでも思考の質を高めるため、良質な音楽を聴いたり、絵画を見に行ったり、料理を食したりしてきた。


最高によいのは、やはり意識の高い、あるいは才能を感じる人物との接触だ。

彼らとのコミュニケーションは、今まで接続されていなかった脳細胞同士をつなぎ合わせ、さらに高度に活性化してくれる、最高の時間だ。


思考の純度を高めるもうひとつの方法が、ノイズの除去。

向上心のない、自分の殻を破ることを頑なに拒否する、目的を見失い社内政治に明け暮れる、他人の心を察する能力のない・・・数え上げればキリのない奴隷達が巣くう収容施設に安住していた15年間。


この時期、いかに上質なインプットを心がけても、それをはるかに上回るノイズに脳内が撹乱され、見えるものが見えなくなっていた。


それを如実に感じるのが、チャートリーディングに勤しんでいる、まさに今である。

技術を高めたい純粋な気持ちで数百のチャートにひたすらラインを引いて思考する。

気がつけば丑三つ時をまわっていることもしばしばだ。


なぜそこまで没頭できるかというと、クリアな認識がもたらす快感が体を駆け巡るから。

これまでも光学データとしてインプットされていたにもかかわらず、ニューラルネットワークにインプットされる、それを遙かに凌駕するリーマンノイズが認識を妨げていたのだ。


ノイズを除去するだけで、チャートが向こうから語りかけてくれる。

期待値有利な状況にさしかかった銘柄が光って見える。

需給をこなしながら美しく上昇するチャートは、フェルメールの「牛乳を注ぐ女」に降り注ぐ朝日の木漏れ日のようだ。


無数のチャートと戯れながら、一人バーバラ・ピアセッカ・ジョンソン・コレクションを楽しむ。

と、wikiから適当にコピって文章を綴り、読者のポカンとした表情を想像するのもまた楽しい。


すべての所作を楽しめる、ノイズ除去の境地。

皆にお勧めしたいところだが、現実は厳しいものだ。

いや、本当は現実が厳しいのではなく、現実を厳しいと認識させられているだけなんだけど・・・。