「リーンスタートアップ」とは、アメリカの起業家エリック・リース氏が2008年に提唱した、起業や新規事業などの立ち上げ(スタートアップ)のためのマネジメント手法。

コストをあまりかけずに最低限の製品やサービス、試作品を作って顧客の反応を見る。

このサイクルを繰り返すことで、起業や新規事業の成功率が飛躍的に高まるという。


日本でもヤフーが爆速経営の旗印のもと、この手法を取り入れたことで有名だ。


トレードの世界は儲けるための体系だった方法論が無いに等しいため、誰しも最初は試行錯誤から入る。(学問としては体系だっているかもしれないが、それだけで儲けにはつながらない。)

問題はその試行錯誤の方法だ。


多くのトレーダーは最初に見聞きした方法論に深くアンカーリングされる。

その方法論の提唱者がカリスマ色を帯びていればなおさら、新米純粋情弱トレーダーは強烈に感化されるだろう。

残念ながらその方法論は、十中八九提唱者の経験からくる独善に基づいており、ちょっとした前提条件の変化によって、彼の自慢のトレーディングエッジは彼とともに塵芥のごとく消え去る。


トレード業界に体系がないのであれば、他の業界からの実績のある方法論をアナロジー転換することは有用だ。

ここでは経営手法のリーンスタートアップを、トレーディングエッジ発見に使えないだろうかと考える。


ポイントとなってくるのが、エッジ獲得領域の網羅性と見切りの判断基準となろう。


(つづく)


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