特別損失を使った経常利益操作:適時開示情報を読み込む



経常利益をどの程度操作できるのかを集合知トレーディングの会合でも話題にした。

一部指定基準に経常利益が関係してくるため、そこを操作するオペレーションが判別ファクターとして機能するのではないかと考えたためだ。


私自身が会計の知識が乏しいため、ググって調べながら鋭意勉強中。

とはいえ、アナウンスメント効果は実需の売買と比べてインパクトが小さく、使えたとしても補助的なファクターになるだろう。

最大の魅力はサンプルが膨大にある点。


さて、直近の決算で話題に上がったのが、ソーシャルゲーム運営開発を手掛けるKLab。

2chでもかなりdisられており、たしかに素材としては面白い。

特別損失の計上および業績予想修正に関するお知らせ

決算情報をトレーディングエッジにしているトレーダーからすると、この適宜開示情報を読み込まずとも、直観的に妙だと感じるのだろう。

そして、会計の基本に照らし合わせるだけで、この企業の不誠実な臭いを感じ取る。

私も彼らのような感度をしっかり身に着けたいところ。


まず、経常利益を見てみると、前回発表時の10億円の赤字から9.4億円の赤字へと、わずかならが改善しているように見える。

しかし、投資家にとって最も重要な配当に関わる当期純利益は3.2億の赤字から26億6千万の赤字と、とんでもない額の下方修正がなされているのだ。


disられている原因は、さらりと書かれている事業構造改善費用として計上されている13億5千万円。

この特損が当期純利益を悪化させている主要因であることは明らか。


会計上、特別損失や特別利益は営業利益からではなく経常利益から加減される。

すなわち、KLabは業績悪化をわかりづらくするために、経常利益を変化させず、巨額の赤字を当期純利益にすげ替えたのだ。


しかも事業構造改善費用などという意味不明な科目で巨額の赤字をまとめてしまい、説明義務を放棄した。

これが2チャンネラー達に燃料を投下する結果となった。


とはいえ、自分はシステムトレーダーであり市場倫理を問うことは仕事ではない。

KLabの経営陣が未熟で不誠実なのは確かだが、こういう会計操作で投資家をごまかせると思っている点に着目する。


彼らは経常利益を重視する投資家の目を一定数一定期間ごまかせると読んだ。

ということは、その滞空期間は理論株価から乖離している可能性があり、収益機会になる、との仮説が導き出される。


検証が大変そうでなかなかやる気が起きないが、だからこそエッジが残っている可能性がある。

これこそ集合知トレーディングの素材として最適だろう。

是非またやろう!

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