迷走する「4800オリコン」の新規事業が意味するもの:時代が与えてくれたビッグチャンス

昨日、仮需デイトレ用銘柄を探していたとき、面白い、というか思わず失笑してしまったリリースを見つけた。

音楽ランキングでお馴染み「4800オリコン」がリリースした「連結子会社による新事業開始のお知らせ」である。


なんでも他社が開発したトレードシステムのシグナルに従って株を売買して儲けるのだという。

4800オリコンIR

過去2年間のバックテストの結果、アクティブリターンが年率5%も取れる!と鼻息は荒い。


このリリースを見た投資家は何を考えるだろう。

ビッグデータを活用した先進的事業への参入だと高く評価するだろうか?


そんなわけはない。

このリリースは“もはや今後本業では儲けられない”と宣言しているに等しい。


いうなれば、事業で行き詰まった中小企業の経営者がトイチのサラ金で金を借りてダイユウサク単勝万馬券に突っ込むようなもの。

情報の受け手である投資家の気持ちを察する余裕さえなくなってきたのだろう。


AKB48とジャニーズ、EXILEなどの抱き合わせ商法によって歪められたオリコンランキングは、音楽の質を評価するという本来の意義を失った。

80年代後半から90年代の古きよき時代の思い出補正を差し引いてもなお、昔はよかったと懐古せずにはいられない。


逆に見れば、情報が一部の企業やメディアに独占されてきた時代が終わり、我々個人にも多くのチャンスが巡ってきたともいえる。

自分のような名も無きニートが発する情報にも価値を感じてもらえ、そして多くの心ある人達と、相互に価値を生み出しながら関わることができるようになった。


オリコンランキングの情報価値の低減が意味するもの。

それは、解釈と立ち回り次第では、我々に大いなる希望をもたらしてくれるものだといえよう。

さあ、読者はこのビッグチャンス到来の時代にどう立ち回る?