年間回収率168%の競馬術:濃く生きる人間の行動原理

今度お世話になるソーシャルゲーム会社に1人面白い人がいた。

なんでも、競馬が大好きで、夢はすべてのG1を当てることだという。


最初は普通の競馬好きかと思ったが、収支を聞いてみると、彼の年間回収率はなんと168%だという!

ブログにも経過を詳細に書いているらしく、色々突っ込んでみた感じ、嘘をついているようには見えなかった。


かつてJRA-VANのデータを徹底的に分析した自分からすると、にわかに信じがたい話である。

その当時のシステムでは、まず回収率95%あたりに越えがたい壁があった。

最終的に堅牢性を担保した上での回収率は105%程度が精一杯だったと記憶している。


例の脱税で起訴された人も、その程度の回収率のシステムに、とにかく多額の金額をベットして収束させ利益の額を得る手法であり、自分のシステムと思想は似ている。

なので、25%も控除されたギャンブルで勝つには、わずかなエッジに多数多額の金額をベットして収束させるしかないと結論づけていたのである。


しかし彼は違った。

週末15時間以上過去のレースや調教を分析し、これはというレースを絞り込んでベットする。

馬場が少しでも渋っていると紛れが大きくなるらしく、その日その競馬場でのレースはスパッと見送る。


PATは使っておらず、現地に足を運びながらも確信を持ったレースがなければ、たとえ15時間の分析が無駄になったとしても1円たりとも賭けずに帰る。

とにかく圧倒的な回収率のレースをひたすら待ち、そのわずかな機会に巨額の資金を投じるのだ。


この前の投資フェアで、ウルフ村田氏もそんな話をしていた。

とにかく確信を持った銘柄、タイミングを待ち、その瞬間に厚く張る。

わずかなエッジに分散投資して収束を図るという発想はない。


濃く生きている人間は、大なり小なりこの行動原理に従っている。

自分のエネルギーを極限まで充満させ、針の先ほどの面積にそのすべてをぶち込む。

保険、分散、リスクヘッジなどとは無縁の行動原理。


薄く生きている凡人は逆をやる。

スカスカのエネルギーをいろんな対象に分散させ、何の成果も残すことなくその生涯を閉じる。

終末期の後悔は想像を絶することだろう。


自分も少しずつその行動原理に寄せようと、資金を投じる銘柄を減らしている。

だが、この“少しずつ”という発想すら彼らにはないのだろう。

彼らの行動原理には、やるかやらないか、1か0かの2択しかないのだ。


ということで、競馬の彼とは少し仲良くなって、0.99ではなく1の思考に洗脳されてみたい。

またひとつ、会社で働く楽しみが増えた。

コミュ障の壁をどう超えるかという大いなる課題はあるが・・・。


【トレードスクール第七期開催への道:BMI23=体重71kg目標】
体重)73.0kg
食事)朝:なし 昼:ミックスサンド、カフェラテ1杯 夜:豆腐2丁、白菜漬け1袋、チキンタツタ1個
運動)腹筋:20回×3セット 腕立て伏せ:20回×3セット