労働のコモディティ化の激流にあらがう:朝株トレード手法の敗北をもって伝えたかったこと

東証一部指定の山盛り判別ファクター

朝株トレード手法」の特典動画用に、身銭を投じて売買中。

公開動画を含めて全10戦を予定しており、現在8戦が終了した。


戦績は、4勝1敗3見送り。

仕掛けたときのリターンは、2.1%、1.3%、6,7%、-1.2%、1.7%で合計10.5%。


動画の方でも解説しているが、実は負けた-1.2%の仕掛けはルールになく、その日は見送りだった。

そこを敢えてルールを崩して仕掛けてみた。


教材購入者からいただく質問を読むにつけ、前向きに自分の力で技術を磨こうという姿勢が伺えるので、自分もきちんと誠意を持って返信している。

その感触から、トレードでも自分の固有性を発揮する重要性を説きたいという思いにいたった。


ルールとはあくまでもガイドラインであり、神の信託たりえない。

そもそもルール通りやって儲かり続けると考える方がどうかしている。


そうではなく、そのガイドラインの意図するところを自分なりに解釈し、本質を抜き出し、オリジナリティを加えていく。

その姿勢こそが最強のシステムであり、普遍的に富を生み出す源泉なのだ。


だからあえてルールを破り、自分のトレーダーとしてのアイデアをそこに表現して仕掛ける姿を見せた。

そして結果負けた。

ルールを守っていれば勝率100%を継続していたはずだった。


この姿を見てどう感じるかが、教材購入者の後のトレード哲学に大きく影響するだろう。


人間の価値は他者との差異によってのみ生み出される。

今の日本は、労働領域の機械による浸食だけでなく、新興国労働者とも知的労働の戦いに突入しており、その戦いは激しさを増している。


誰かの都合で決められたルールに従った労働は、完全にコモディティ化する。

無駄に単価が高く、しかも他者との差異なきコモディティ化した日本の労働者は必然、資本主義社会からその存在を抹殺される。


実際この15年をIT関連企業で働いてきて、かつてITバブルで高単価な栄華を極めたエンジニア、デザイナーの労働条件は今、地を這うがごとき状況に追い込まれている。

抹殺という言葉が単なる比喩表現ではない場面もこの目で見てきた。

だからこそのメッセージなのだ。


敗北をもって伝えたかったこのメッセージが、どれだけの割合で伝わっているかは未知数。

だが、一貫したメッセージを変えるつもりはない。

これからも折に触れて伝えていこう。

システムトレーダーよ、そのトレードは+2シグマ以上の、己にしか表現し得ない差異たりうるのかと。