高額トレード教材の費用対効果を高める(1):人によって異なる情報の価値

システムトレーダーの考える力をつける本

朝株トレード」以降、アフィリエイトの取り組みが止まっている。

HITP第一期へ向けてネタを貯めている部分もあるが、一番の問題は読者にお勧めするべき教材がないことだ。

費用対効果が悪いと言い換えた方がいいだろうか。


トレード関連の教材の場合、価格レンジはだいたい2万~5万くらい。

本屋で買える書籍と比較すると、10倍以上の値段だ。

アフィリエイトフィーをいただいてお勧めする責任を考えると、その価格に見合った内容であるかを自分で購入してしっかり吟味しなければならない。


いろいろな教材を調べるにつけ、総じて値段に見合っていないなという印象が強い。

39800円という強気の値段設定をしている教材も、得られる情報の価値を考えるとせいぜい19800円が関の山だろう、というものが散見される。


情報は人によって受け取る価値の差が極めて大きい。

ある人にとっては即自分のトレードに活かせる珠玉の情報であっても、ある人のトレードスタイルにはまったくマッチしない、などということも起こりうる。


デイトレーダーにとってはプロが指南する板読みの技術は即効性があるが、長期バリュー投資家がそこから直接のエッジを見いだすのは困難だろう。

逆もまたしかりで、B/LやP/Sの詳細な解説をデイトレーダーが勉強する価値は薄いが、インカムゲイン狙いの投資家には有用となる。


あるトレーダーは3万円の教材で、今後数百万、数千万のエッジを得るかも知れないが、別のトレーダーはお金をドブに捨てた感覚になるだろう。

このように、トレードスタイルの違いは情報の価値に決定的な費用対効果の差を生み出す。


このことはスキルの差にもいえる。

高度なスキルを体得したトレーダーは様々な概念が頭の中にあるため、あまり質の高くない情報からも、既存概念との関係性により、それらを有用な情報へと変換して吸収できる。

逆に初心者は、引っかかりとなる概念が少ないため、たとえ有用な情報であっても頭の中をスルーしてしまう可能性が高い。


という感じで、そもそもの教材の質の問題と、ターゲットとのアンマッチの問題が重なり、二の足を踏んでいる状態にあった。

初心者を卒業したレベルのシステムトレーダーにとって19800円の価値しかないと自分が評価している教材を、39800円でお勧めするのは信義則に反する。


そこにクリアな解決策を提示してくれたのが、毎度お馴染み(?)トレードとは全く縁もゆかりもないDRMの天才青年の提案だった。