給料は労働の再生産コスト:NYSE上場企業勤務のサラリーマンでも豊かになれない理由



小暮太一氏の「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?」読了。

カール・マルクスの資本論を、現代の労働者の観点で解説している、示唆に富む本だ。

暇そうにソリティアをやっているハゲオヤジの給料がなぜ自分のそれよりも高いのか、なぜ企業は自分の成果に対して正当に報いてくれないのか、その答えを明快に提示している。


自分はサラリーマン最後の総仕上げとして、業界唯一のニューヨーク証券取引所上場企業である老舗ゲームメーカーに転職した。

これまで蓄積したノウハウを結集、データドリブンアプリ運営の方法論を独自に考え提案し運用に乗せ、業績に対して相当な貢献をしたと思う。

結果、世界中の拠点を合わせると700名を超える部署で1人しか選ばれない個人賞を受賞した。


表彰式で賞状とトロフィーを手渡してくれた取締役も、KPIへの多大な貢献を賞賛してくれたので、当然給料の大幅アップを期待していた。

しかし、給料は1円も上がらず、金一封もなく、唯一もらえた副賞は取締役たちとの焼肉ランチだけ・・・。

“そりゃ賞じゃなく、罰ゲームぢゃねーか!”と煮えくり返る前田太尊を抑え込み、生涯で最もまずい肉汁たっぷりのウェルダン松坂牛を、引きつった笑顔で噛み切った。


小暮氏はその理由を「給料が労働の再生産コストとして計算されるから」と主張する。

翌日も元気に(?)長時間働いてもらうために必要なコストの積み上げによって、我々の給料は決まっている。

つまり、その労働者および付帯する世帯の食費、賃料、光熱費、交遊費、医療費・・・などを積み上げた額が給料というわけだ。


使役者視点では、給料は経費であり、圧縮する力を常にかけ続けるのが株主への応報となる。

彼らには、積み上げた再生産コスト以上の給料を支払うインセンティブがないのだ。


件の激マズ松坂牛事件が主たる理由ではないのだが、自立を目指す一つの要因になったのは確かだ。

読者が給料のみに依存したサラリーマンなのだとしたら、この原理をしっかり理解して今後の生きる糧の獲得手段を考えるべき。


正当な報酬を獲得する手段の提案、それが自分に課せられた使命だと勝手に思っている。

その提案が先日お伝えした「ハイブリッドインカムトレーダー」という新しい報酬獲得スタイル。


再生産コストの積み上げで人間としての価値の上値を抑えられる奴隷としての生き方に別れを告げるチャレンジがいよいよ来月から始まる。

自分の取り組みに間違いがなければ、スクール第六期の上質バーベキューパーティで噛みしめる肉汁は、きっと究極至高の味がするだろう。

うーん、楽しみすぎる!

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