オリエンタルランドの株式分割の意図を邪推(2):こどもNISA枠強奪計画か?

直近の「4661オリエンタルランド」の株価推移を見てみよう。

4661オリエンタルランド日足

2月24日引けに株式分割と優待内容の変更をリリースし、その後ギャップアップで直近高値32385円を伺う展開。

発表翌日の高値が32050円。


この、いったんの高値として意識された32000円。

・4分割で8000円、これに100株かけて80万円
・株主還元ブームを意識した優待改善
・オリエンタルランドのターゲット顧客
・政府が打ち出している高齢者から若者への所得移転促進の方針


コナン少年ならこれらの情報から何を推理するか?

そう、「こどもNISA」である。


上記の情報を知っていると、日経新聞の記事から80万円の文字が浮かんで見えることだろう。


 政府は未成年者を対象にした少額投資非課税制度(NISA)での運用開始日を2016年4月1日とし、その日から投資ができるようにする。社会保障と税の共通番号(マイナンバー)を使った口座開設も可能にして、口座開設までの期間を短縮する。利用者の対象拡大と利便性の向上で資産の世代間移転を促す。
 子ども版NISAは最大年80万円の投資で得た利益が5年間、非課税になる制度だ。両親や祖父母が未成年者に代わってお金を出し、上場株式や投資信託などに投資する。引き出しは18歳まで制限する。(出典:日本経済新聞2015年2月27日朝刊)



去年8月には既に金融庁から「平成27年度 税制改正要望項目」が出ており、実施自体はほぼ確定状態だった。

ここからオリエンタルランド経営陣が検討に入って、今年2月24日リリースであれば、十分辻褄が合う。


まあ、主幹事証券会社の入れ知恵の可能性が高いだろうが、通常のマーケティングコストからすれば微々たる出費で自らのターゲット顧客を鷲づかみして離さない施策に踏み出した意思決定は素直に感服する。


あとは、この状況をどのようにトレード戦略に落とし込むかだ。

ひとつは、この80万円のラインが強力なサポートとして機能するだろうと考え、瞬間的に大きく80万円を割り込む場面があれば、目をつぶってナンピン買い下がりで仕込んでみるなど。


注意すべきは、こどもNISAの制度上80万円は絶対的な金額なので、テクニカル的に81万円がサポートに見えても、そこは何の意味もない価格だということだ。

なぜなら、81万円では非課税にならないのだから。


さらに、こういった情報は徐々に周知されていくので、時間が経てば経つほど80万円に分厚い指値が並んでしまうだろう。

来年3月末までは仮需が、そして4月1日からは実需の買いが、80万円ジャストの板にエレクトリカルパレードのごとき長蛇の列を作るはず。


さらに一歩推理を進めれば、別の戦略にも行き着くだろうが、そこは読者に頭を捻って考えて欲しい。

ヒントは以前ブログに書いた、こどもと鳩の関係性

この記事と合わせて考え抜けば、必ずや芳醇なトレードの思考を味わえるはず。


答え合わせはどこかでコンテンツ化して提供するかも知れないので、まったりお待ちを。


こういう推理による概念拡張はとても面白いと思うのだが、それでもまだシステム機能不全の不安におびえながら検証ツールのボタンを連打し、最適化された81万円ブレイク売りシグナルにベットし続けるのかな?


【トレードスクール第七期開催への道:BMI23=体重71kg目標】
体重:75.6kg
食事:朝:おにぎり1個、サンドイッチ2切れ 昼:ココア1杯 夜:おにぎり1個、生姜焼き弁当1個、ピーマンの肉詰め2個、ビール500cc1本
運動:腹筋:20回×3セット 腕立て伏せ:20回×3セット

金曜、土曜は翌日相場がないのでアルコール解禁デー。
我慢した分だけビールが超絶うまい!