アノマリー検証:格言「セルインメイ(Sell in May)」を過去のチャートから読み解く

5月は全体的に相場が下げやすいとのアノマリーがある。

これを「セルインメイ」と呼ぶ。


原因は、

・ヘッジファンドの決算合わせ
・3月決算企業の納税対策
・年度末決算のリスク回避
・原油の需要が落ちる

など諸説あるが、よくわかっていない。


セルインメイに堅牢な傾向が見られるのであれば、ポジション調整に利用できるかもしれない。

買いのみの場合はポジションを落とす、指数でヘッジしている場合にはヘッジ割合を高めるなど。

自分は常にヘッジを入れながら恐る恐るポジションを作るので、後者を検討したいところ。


ということで、TOPIX指数の2007年~2013年の傾向を見てみよう。

下図は4月末日を0%とした5月中のリターン推移。


なんとも解釈し難い結果に。

トータルおよび直近4年はセルインメイといえるが、その前の年までは3連敗。

ルーレットで赤、赤、赤、赤、と来たとき、赤に張るか黒に張るか。

単なる博打と考えるか、少ないサンプルながら連検定的には赤に張る方が有利と考えるか。

この判断自体がまた博打ともいえる。


最終判断は読者にお任せするとして、自分は10%くらいヘッジを厚めにして5月相場を乗り切るつもり。



PS.
昨日のスクエニ社債の話、早速プロの生徒から「先生!本尊はそこじゃないっすwww」と、“志村!うしろうしろ!”的指摘が・・・。

確かに社債の売り出し総額3億円程度で、こんな相場が演出されるわけもなく。


自分は外から想像して仮説を組み立てるしかないので、内幕を知る中の人のフィードバックを受けられるのはこの上なく役得である。

それだけに、毎回の講義が真剣勝負。


ということで、またズレたことをドヤ顔で語っていたら“志村!うしろうしろ!”を頼んます。