他の企業が落選理由を1行コピペで送ってくる中、この企業だけは10行以上にわたって的確かつ簡潔にその理由を記載して送ってきてくれた。
要約すると下記のような内容。
“スキルや能力は合格ラインに達しており、ユニークな視点も持っている。ただ、自説を述べることに終始し、受け手とのコミュニケーションに意識が向いていなかった。仕事はひとりでやるものではないので、その点が評価を大きく下げた。”
メールを見ながら後頭部をガツンと殴られるような衝撃を受けた。
事前に定義した、面接のそもそもの意味が完全にずれていたのだ。
ショックはもちろん大きかったが、この気づきは値千金。
もし今の状態で運良くどこかの企業に採用されても、きっと浮いた存在になって居場所がなかっただろう。
2年間、仕事もプライベートもトレードも、心地よい仲間とのみ接してきたことで、いつしか人と人との関係性において最も大切なものを見失っていたようだ。
また、この企業に優秀な人材が誘引される理由もわかった気がする。
多くの企業は落選した人間には当然何の興味も示さないが、この企業は面接というわずかな縁をを大切にしている。
優秀さとはそういったことも含意しているのだと、今回の件で、思い上がった自分の頭が地べたまで垂れ下がった。
落選続きも必然なら、この企業との出会いもまた必然。
何か見えない力に導かれているような気がした。
よし、原因はクリアになった。
一縷の光明が見えてきた。
あとは再度ゼロベースで対策を練って、準備するのみ。
とはいえ、何をどうすればいいかは見えていない。
見えていないが、こういうときはとにかくがむしゃらに動くことだ。
まず、最大手のエージェントが常時開催している面接対策セミナーに申し込んだ。
正直、売れるスキルがあれば、細かい所作などどうでもいいと思ってスルーしていた。
しかし、それでは片手落ちであることが明確になったため、改めて基本から学び直す。
セミナーは銀座の少し外れの会場で開催されていた。
休日ということもあって、会場には100人を超える転職希望者が詰めかけていた。
周りを見渡すと、だいたい20代後半から30代前半が大半を占め、自分のような40代の人間は1人、2人いるかどうかという陣容。
彼らにどんな視線で見られていたかはわからないが、恥じ入る気持ちは一切なかった。
むしろ、自分をより洗練させてくれる気づきが得られる期待にワクワクしていた。
講師の質は驚くほど高く、ひとつひとつの言葉がそのときの自分の胸にはグサグサと突き刺さる。
一言も逃すまいと、2時間もの間、必死にメモをとり続ける。
家に帰ってワークシートも漏らさずしっかり書き込んでいく。
言葉の細部にまで気を配り、書いては修正し、書いては修正しを繰り返す。
そして、一縷の光明が、バッと太陽のごとき光を放ち出した。
ああ!そうか!!
面接必勝法、否、人生必勝法がくっきりと見えた瞬間だった。
(これが終わったら、ストップ高銘柄を事前先回りする驚天動地の超絶メソッドを解説した動画を、一部の条件を満たした方々に提供する予定なので、もうしばしお待ちを!プロの会計士のお墨付きを得たので、パラダイムシフトは不可避!)
気付いてなかったか〜笑
み(生徒)さん
お久しぶりです!
自分ではなかなか見えないもが数多くあると気づかされましたね。
次回お会いするときにはいい意味で一皮むけた形でお会いできれば!