時間と価格の変換関数:皆が共有しているチャートに認識の差異を生み出す

チャートを見るとき、みなさんはどこに注目しているだろうか?

当然ローソク足に目が行き、続いて付与しているテクニカル指標を見ているだろう。


トレードスクール第七期では、ひたすら「認識の差異」をいかに生み出すかを説いてきた。

一般トレーダーとの認識の差異こそが利益の源泉なのだと。


他者との差異は、自分だけが知りうる情報ソースにこそあるのだと考え、ひたすら他人が知らない情報をグーグルで検索する。

結果、東証一部に高確度で昇格するお宝銘柄を発掘して大損をするという、悲しき死兆星の宿命を背負う。


チャートは皆が同じものを共有しているため、そこに認識の差異を生み出すのは困難だと考えるだろう。

しかし、原理原則に則った自分なりのチャートの解釈が出来たなら、そこには圧倒的な差異が生み出される。


その差異を生み出すため、自分は時間を価格に変換する関数を意識している。

価格は時間によって司られ、時間は需給によって支配されている。

したがって、需給→時間→価格の順でチャートを解釈するのだ。

日経平均急落

突き抜けたトレーダーは例外なくこの原理を理解し、明示的な関数として、あるいは長年の経験から体感として自分なりに解釈している。

この変換関数を持っていると、チャートが生き物のように自分に語りかけてくるようになる。


何を言っているか皆目見当がつかないのであれば、チャートの認識において、一流トレーダーから相当に劣後していると思った方がいい。


まずは素直にその劣後を認めること。

その上で、情報ソースに差異を求めるのをしばらくやめて、解釈の方に意識を集中させてみよう。


見えざるものを見る意識。

その意識が形作る自分だけのチャートの変換関数をこそ探すべし。


※久々に有料級の話をしているので、徹底的に考えてみた方がいいと思うぞ。