プランと執行の分離を意識している。
プランは、有利なエッジが存在するか、そのエッジが重なり合って強烈なエッジになっているか、エッジの独立性は担保されているか、流動性は十分か、チャートは力強いか、シナリオはまだ走っているか、などなどを綿密に調査する作業。
さらにその中には仕掛けと手仕舞いの厳密な計画も含まれている。
執行は決められた仕掛け、手仕舞いを実行するのみ。
株価がいかに動こうか、淡々と計画に従って執行する。
多くのトレーダーはこの分離を意識していない。
自分がそれを意識できているかをチェックするのは簡単だ。
“損切りを躊躇するか否か”
この一点をチェックすれば、プランと執行の分離がなされているかがわかる。
もし一瞬でも躊躇したなら、残念ながら分離されていない。
損切りを躊躇するということは、株価が変動した後に改めて判断基準を引き直しているのだ。
事前に決めた判断基準を、恐怖と不安と迷いによって事後的に変更する。
もしこんな人間と仕事をすると考えたらなら、さぞ大変だろうことは想像に難くない。
上司がこんな人間だったら本当に最悪だ。
この機会に自分のトレードを見直してみよう。
上司にしたら最悪の人間たる意思決定をしていないだろうか。
若かりし頃忌み嫌っていた年上のアイツに今、自分が成り下がっていないだろうかと。
それが嫌なら、プランと執行の分離を意識してみよう。
上質なトレーダーを目指すと共に、上質なビジネスマンを目指す一挙両得の策。
やらない手はないと思うがな。