毎日ひたすら書き込みが続く生徒達のレスポンストレードのシナリオ。
その中で先日、会計監査の専門家の生徒が、とある銘柄の決算先回り買いについて書いていた。
厳密にはレスポンストレードではないのだが、3ヶ月目に入って自分なりのスタイルに変化させてきているので、特に問題にすることはない。
むしろ歓迎すべきことだ。
で、会計のプロ中のプロの彼が考えたシナリオ、というかロジックによれば、その銘柄のストップ高は、公表資料から事前に読めたという。(したがって、返す刀でレスポンストレード売りも可能。)
“そんなバカな・・・”とチャットワーク内に参加していた誰しもが思ったはず。
だが、彼の説明を読むと、そのバカな話が確証のある話に変わっていった。
自分のアイデアではないので詳細をここで書くことは出来ないが、要するに特別利益が確実に出ることが、会計の知識を持って過去のIR資料を紐解けば計算できるのだ。
勝率や期待値の世界ではなく、ほぼ確実に勝てる状況を見いだすこの考え方には衝撃が走った。
だが、ひとつ問題があった。
それは、手作業でその事象を探すために資料を読み込むのは、時間的に相当ハードであること。
彼は日中仕事をしているので、調査に割ける時間は1日2時間~3時間が限界。
年に数回の事象のためにその労力を費やすのはさすがに厳しい。
事実、この事象は今年まだ2回しか発生していない。
であれば、その事象をプログラムなどで自動的に探せればいいのではないかと思った。
幸い旧検証チームにはPDF資料をすべて舐めるプログラムを書いてくれていたスクールOBがいる。
彼のスキルをもってすれば、その激レア事象を日々自動的に検索することが出来るだろう。
善は急げ、早速プログラマの彼に連絡を取り、ついでにもうひとりの会計のプロにも声をかけた。
ありがたいことに両者とも快諾してくれたので、今週日曜日、会計監査員の彼と自分を合わせた4名でキックオフミーティングを開催する運びとなった。
名付けて「ストップ高事前先回り調査チーム」。
スクール現役生は今、集合知検証で忙しいので、手の空いている自分が中心になって動き、結果を生徒の皆にフィードバックしようと思う。
このシステムが運用に乗って、その事象が出てきたら、女房を質に入れて信用2階建てでベットだな!
会計のプロのアイデアをプログラムのプロの力を借りて仕組み化する。
個人で両者のプロレベルの能力を兼ね備えるのはほぼ不可能。
だからこそ、実現できたなら、少なくとも個人の頂点のカリスマトレーダーには勝てる。
人と人との関わりの中に価値を見いだす。
自分が暖めてきたコンセプトが、少しずつ形になってきているな。
たくさんのよき仲間に出会えたことに感謝!