
第八講は、水天宮前駅から少し歩いた浜町の会議室にて。
課題図書の要点整理の後、固有知統合のためのディシジョンツリーモデル構築プロセスの解説。
事前予想通り、独立性の高い生徒達から生み出された渾身の判別ファクター同士の交互効果は強烈!
前回授業で自信なさげに説明していた初心者の生徒が考えたユニークなファクターが、他の生徒のファクターとシンクロし、リターンを2倍以上に引き上げる!

また、時価総額のような、リターンとの関係が単調増加であると考えられていたあるファクターが、山なりの非線形の形状をしているという、極めて有用な知見を得た。
この知見により、ファクター効果だけでなく、ユニバース選定のためのレジームスイッチの戦術にまで考えが及ぶこととなった。
具体的には、夕凪さんとの対談で語られたレジームスイッチは2段階だが、ディシジョンツリーが導きだしたレジームスイッチは3段階。
かつ、その切り替えポイントも感覚的なものではなく、カイ二乗検定による定量的かつ明確なものだ。
生徒達は相当に自信を持って投資セットを切り替えられるだろう。
また、基本事項として、判別ファクターのリターンとの相関の強さは、高いリターンの実現とは独立事象であることも解説。
相関係数に関しては、間違った認識を持っているトレーダーが多いので、そこをきちんと正す。
加えて、交互効果を最大限発揮するための考え方もレクチャー。
エクセルの多重クロス集計、ファクターの掛け合わせにも直接応用が利くので、是非腑に落としてほしい。
これも基本に忠実ながら、ほとんどのトレーダーが意識していないポイントなので、抜け出した先には必ずやブルーオーシャンの世界が広がるだろう。
いやー、つくづく半端ないな、第六期は。
勝つべくして勝つ人間達が醸し出す空気感を完全に伝えきれないのがもどかしいくらい。
興奮して長くなりそうなので、集合知のお話は明日!