
ディシジョンツリーの話が長くなってしまい、自分で決めた講義のタイムテーブルを大きく割り込んでしまった。
急いで集合知トレーディングの概要を説明。
その後くじ引きで、男だらけの生徒達をチームA、チームK、チームBに振り分ける。
若干の滑った感と失笑を買いながらも恐れず前へ・・・!
バランスを取るため、抜けた能力を持つ2人の法人プロはあらかじめチームA、チームKに配置した。
チームメンバー確定後、教室の後ろに用意した討論用テーブルに移動し、検証アイデアの検討開始。

自信の度合いとオリジナリティで色分けされたポストイットを、各自一枚ずつA1方眼用紙に貼り付けながら、そのこころを説明する。
対して残りのメンバーが質問、主張、補足を加え、アイデアに磨きを掛けていく。
調査のアイデアはよいがユニバースを替えてみないか、判別ファクターには意外とこれが効くのではないか、データの入手が難しそうだがプロのプログラマーがメンバーにいるので是非チャレンジしてみたい・・・などなど、猛暑日の東京をさらに加熱する議論は尽きない。
我々個人トレーダーは普段、トレードという最も情熱を注ぐ対象に対するまともな議論を出来る場がない。
質の高い知は、正と反をぶつけて合に昇華させるプロセスによって初めて獲得できる。
その環境に身を置けない絶望を知り渇望するがゆえ、この空間、時間、そして人材が最高に上質な環境を演出してくれるのだ。
あっという間に討論の時間が過ぎ、検証するアイデアと役割分担などを各チーム前に出て説明してもらう。
どのアイデアも、その検証結果と深い考察をイメージすると、札束を積んででも聞きたいほどのものだ。
お盆明けの8月23日、最終講のグランドフィナーレにて、その究極至高の3つのシステムが披露されることとなる!
自分は生徒が火の車の3週間、ツタヤでフランダースの犬を借りて泣かせる話でもゆったり考えようかと構えていたところ、なぜか各チームの作業項目に“決定木”と書かれてある。
はて?、そんなスキルを持った生徒が第六期いたかなと首をかしげていると、生徒達が不敵な笑みでこちらを見ている・・・。
え、マジ!?
う、うーむ、おれは男だ!、ドンと来い、吉川君!(現実にはおっさんしかおらんが・・・。)
ということで、お盆明けは生徒と一緒に最強システムの構築に勤しむことになりそう。
すまんな、パトラッシュ。