負ける手法シリーズ第二弾。
負けるトレーダーは負ける手法を知っているので、それをひとつひとつ潰していけば勝てるトレーダーになるという理屈。
かつての商品先物会社の客殺し営業の話。
彼らは客の注文を呑んでいたので、客の損失がまるまる会社の利益となっていた。
したがって、客の証拠金を枯渇させれば彼らの勝ちとなるゲームといえる。
さて、自分が客殺し営業の立場になったと考えてみよう。
どうやったら客の証拠金の額すべてを負けさせられるだろうか?
普通に売買させても勝ち負けは五分なので、理論上手数料以上に負けさせることはできないはず。
では、どうするか。
答えは簡単、常に満玉張らせるのだ。
もちろん勝ち負けは五分なので、客側が3連勝、5連勝することもある。
しかし、常に満玉を張らせ続けることができれば、いつか必ずすべてを失う。
この満玉を張らせるように誘導するのが、客殺し営業マンの腕の見せ所なのだ。
“大変なことが起こりました!!!”
そう、いつか本当に大変なことが起こるのである。
客の側に・・・。
現代の我々は、インターネットを使って安い手数料で株取引ができる。
特別な関係をこちらから望まなければ、営業マンから電話がかかってくることはまずない。
なのに、なぜ手数料以上に負けるのか?
理由は明快、自分の心の内に客殺し営業マンを飼っているからだ。
ならば解決策は簡単、その営業マンを心の中から追い出せばいい。
これで勝てるトレーダーにグッと近づくだろう。
さてさて、果たしてそれが出来るかな?