収穫逓減の法則を突き詰めた先に見る世界:本当に低減していく大切なもの

連日の記事でおわかりの通り、今は仮需トレードに注力しており、イベントトレードは定型のルーチンで回している。

新規イベント銘柄の簡単な基礎チェックだけやって、後は銘柄リストの上からチャートの形状の善し悪しだけでポジションをコントロールする。


それでも今のところ十分なパフォーマンスを出しており、むしろ累積リターンでは去年よりもよい。

相場つきが違うので単純比較は出来ないが、去年よりもアルファからのリターンを超過に得ている感触はある。


去年は株デビュー直後だったため、ミスも多く、あまり意味のないチェックポイントを大量に調査しチェックしていた。

それが1年経った今、いい意味で技術が枯れ、力が抜け、説明力の高いファクターのみを効率的にチェックできる状態になったのだろう。


しかも今は、チャートのファーストインプレッションだけで実需の買いの強さを感じることができる。

チャーチストが言う、“チャートはすべての情報を含んでいる”状態を認識し、しかも本来不可逆変換であるチャートから価格変動要因への変換さえも実現しているような感触さえある。


意識が仮需に向かっており、最小のワーキングメモリでイベントを処理する必要性に迫られたことから、より効率的なトレードができるようになった。

意図せず大いなる収穫を得たといえよう。


ただ・・・、である。

“価格はなぜ動くのか”というトレーダーにとっての究極の問いに対する探求から目をそらしている気もしている。


つまり、トレードを“お金を刷る作業”にしてしまっているのではないか、という一抹の疑念が心のどこかでつっかえているのだ。

そんなことのために、決して多くはない自分に残された時間をトレードに費やしてもいいのだろうかと。


収穫逓減の法則に従えば、ひとつの対象を80%まで突き詰めたら、それ以降は投下する時間に対する収穫が急減してしまう。

株式投資の収穫逓減の法則

したがって、ひとつの領域で80点を取れるレベルまで到達したら、別の領域に踏み込んで再度80点を目指す方が効率がよい。


その80点を掛け合わせることで、100点を超えるパフォーマンスを発揮していく。

80点のデータマイニング×80点のマーケティング×80点のコンサルティング×80点のプレゼンテーション×80点の文章術×80点の・・・。


今までのサラリーマン人生で身につけた処世術であり、他者より抜きんでたパフォーマンスを出すための方策として、決して間違っているとは思っていない。

各領域には既に98点、99点の天才達がうごめいている以上、新参者が最速で彼らを凌駕するにはこれしかやりようはないのだ。


ただ・・・、である。

80点取ったら次、80点取ったら次、80点取ったら次・・・。

この無限の80点の先に見える世界は、実はとても底の浅い荒野なのではないかと。

ひとつの領域で90点、95点、98点、99点、99.9点・・・と突き詰める求道者に、今まで心を打たれ、生きる希望さえも与えてもらったのではなかったかと。


サラリーマン的処世術である収穫逓減の法則。

創出した圧倒的なパフォーマンスと人々からの賞賛の陰で、確実に低減していく、目に見えない、しかし道を求める者にとって最も大切な何かが確実にある。



【トレードスクール第七期開催への道:BMI23=体重71kg目標】
体重)72.9kg
食事)朝:なし 昼:卵サンド2切れ、カフェラテ1杯 夜:ミニ豆腐3丁、しらたき1袋、こんにゃく1丁、ハム10枚、煮卵2個、フライドチキン1本
運動)背筋:20回×3セット スクワット:20回×3セット

初の72kg台突入も目標をわずかにビハインド。
しかも、今日と明日の夜、立て続けに会食が入った。
人と食事をする際には同じペースで食べるようにしている。
人生を豊かにしてくれる心ある人達との貴重な時間を存分に楽しみたいから。
よって、週の後半および週末は極限状態に置かれること必至!