

以前「負けるトレーダーは負ける方法を知っている」と書いた。
よって、負ける方法を明示化し、それらを一つ一つ潰していけば勝てるトレーダーに近づくはずだ、とも。
たとえば、負けるトレーダーの典型として“コツコツドカン”がある。
コツコツ利益を積み上げてドカンと大損を出し、結果損勘定で一年を締めくくる・・・。
ならば、単純に“ドカンコツコツ”に変えてみてはどうかと考える。
ドカンと利益を得て、コツコツ損失を出すような損益にできないかと。
負けるトレーダーが必然的に“コツコツドカン”に陥る原因は何かも深く考えてみる。
心理的にそちらに寄りやすい傾向があるのか、そういった手法を採用しがちなのか、はたまたそのような損益が出やすい銘柄を選択してしまうのか、などなど。
原因が特定できれば、あとは“ドカンコツコツ”が可能な心理、手法、銘柄を選んで実践してみよう。
実践の中で、運用を阻害するいろいろな要因があぶり出されてくるだろう。
それらを一つ一つ潰していく。
当然苦しいと思う。
だが、その苦しさに抗うからこそ負けトレーダーからの脱皮が図れるのだと信じれば、それも適切な課題だと感じられるだろう。
ドカンと儲かるシステム探しの最適化作業では何も積み上がらないが、あぶり出された課題に取り組む日々は必ず積み上がる。
来年からと言わず、明日から自分の負ける方法を洗い出してみてはどうかな?