

個別手法に関わる情報から意図的に遠ざかっているので、抵触する情報も必然的に絞られている。
年内いっぱいは抽象度の高い思考を鍛えていくつもりなので、件のブログ系やゾーン系を含めたそっち系の情報を意識して取り込むようにする。
今回は、件のブログでさんざん議論になっている「勝つ手法を見つけなければ勝てないのか」をテーマに。
勝てていないトレーダーは“勝つ手法探し”を延々続けているという特徴がある。
ネットで見つけて試してはポイ、セミナーに行って見つけてはポイ、情報商材を買ってはポイ、HighFAIの教材を買ってはポイ・・・。
下手をすると、こんなことを10年以上続けている人もいる。
彼は「勝つ手法を見つけること“でも”勝つことができるが、それがすべてではない」と表現していた。
勝つ手法がないとは言ってはいないが、近年の効率化された市場でそれを見つけるのは相当に難しいだろう。
しかし、勝つ手法を見つけるアプローチ以外にもやりようはあると説く。
それは「自分がなぜ負けるのかを突き詰める」こと。
このパラダイム転換は、勝てないトレーダーには福音だと思う。
勝つ手法を他人から入手するのは困難だが、負ける手法は自分の内にある。
すなわち、負ける手法はすでに持っているのだから手に入れられる可能性は十分あるのだ。
本来であれば手数料やスリッページ以上には負けるはずがないのに、一定期間後振り返るとそれ以上に負けている。
この状態にあるトレーダーなら全員、意識せずに負ける手法を使っていることになる。
勝つ手法探しをいったん止め、己の潜在意識に眠る負ける手法の顕在化に注力してみよう。
もし内在する負ける手法を見つけることができれば、手数料とスリッページ以上の負けは無くなる。
すなわち、引き分けか勝つかのステージに立つことができるだろう。
いや、本当に負ける手法の顕在化に成功したなら、おそらく背理法的に勝つ手法にたどり着けると思う。
もし読者が勝つ手法探しに多大な時間や労力、そしてお金を投下して、それでも勝てていないのなら、この負ける手法探しを始めてみてはどうだろうか。
タダで取り組めて、しかも実入りの可能性は無限大。
システムトレーダーなら期待値無限大のこの取り組みにベットすべきだと思うが、どうか?