中村主水ゆかりの地、東京都中央区八丁堀にて、トレードスクール第八講を実施した。
今回はとにかく時間を目一杯使い、質の高い検証アイデアを導き出すことに注力する。
生徒10名を、チームAが4名、チームKとチームBを3名とし、くじ引きで振り分けた。
事前に課題図書に出したKJ法のインプットを前提とし、集合知に関する一通りの解説を加え、即チームごとに島を作って知の統合作業へ。
最初は戸惑い気味で、探り探りの作業であったが、既に旧知の仲となっている仲間同士、白熱した議論がここかしこで行われた。
お互いの検証アイデアの類似性を物理的距離として認識することで、自分の脳と他のメンバーの脳が効率的に化学反応を起こす。
同じアイデアでも、着想やアプローチの違いによって、より広く深いアイデアへと昇華するアウフヘーベンを経験したことだろう。
ひとりで籠もって独善のドグマを唱えながら検証作業をやっていた頃とは、視野の広さが格段に違うことを感じて欲しいところ。
ひとりの独立した人間に価値はない。
価値とは人と人との関係性の中にこそあるのだと。
さて、2時間半の知の統合作業を経て、各チームの検証アイデアが決まった。
まずチームAは「決算・レスポンストレード」。
今実施している定性判断によるレスポンストレードのエッジを、定量的に検証しようというアプローチ。
特に決算内容が仮需の脊髄反射をどの程度誘発するのかは、レスポンストレーダーとしては是非知りたいところ。
数字の裏付けがあれば、より大胆により自信を持って吹き上げる火柱に売り浴びせることができるだろうからな。
超期待して結果を待つ!
つづいてのチームKは「ZAI理論株価投資法」。
大衆向けで絶大な支持を集める投資雑誌ZAI。
この雑誌には理論株価なるものが毎号掲載されている。
この理論株価を参考にして売買している個人トレーダーが一定数いるのであれば、一時的に株価が歪むだろうと考えられる。
特に優待銘柄などは、ZAIの特集と併読され参考にされるだろうから、よりエッジが強くなるのではないだろうか。
過去のバックナンバーを手入力で検証しようという地道な努力が必要なため、エッジとして確たるものが出てくれば、長く機能するシステムとして我々に富をもたらしてくれるだろう。
もしZAIシナリオが一本走るのであれば、我がスイングトレードにも厚みが出るしな!
最後のチームBは「日経飛ばし記事~決算短信にかけてのシステム」。
こちらもレスポンストレードの要素からの派生ではあるが、時間軸が異なり、観測記事掲載から決算発表+3日程度までのリターンの動向を探る。
実は自分も観測記事は取り扱いをどうしたものかと悩んでいる。
たとえば好決算の場合。
正式なリリースではないのでゴールとは言いがたいため売りは躊躇するし、かといってイナゴと一緒に飛びつき持ち越してエッジがあるかというと自信はない。
今回の検証でその全容が明らかになるので、結果を見ながら自分の観測記事に対する方針を定めたい!
いやー、どの検証アイデアも今の自分のトレードレベルを引き上げてくれる垂涎の内容だ。
そんなアイデアを、専業トレーダー、会計監査員、プログラマー、データサイエンティスト、イザナミ名人、その他独立性の高いスキルを持つメンバーが寄ってたかって料理する。
まずい結果が出るわけがない。
グランドフィナーレの最終報告は、約1ヶ月後の10月31日。
アシスタントを含めたトレードスクール第七期メンバー12名、究極の儲けのシステムを3本揃えて、全員の成功を確たるものにしよう!
いやー、超楽しみ!