8月11日に東証マザーズからの市場変更をリリースした「3245ディアライフ」。
東証一部か二部かは確定ではないようだが、形式要件からすると1部で決まりだろう。
レスポンストレードに集中し、かつ昇格のタイミングが読めなくなったため、かなりご無沙汰している一部指定予測。
だが、レスポンストレードのフレームワークを抽象化してこのイベントをとらえ直すと、そのまま使えるイベントであることがわかった。
一般的には、東証2部に鞍替えした銘柄のうち、立会外分売や株式分割、株主優待新設を短期間のうちに実施した銘柄は確度が高まるため、皆が狙ってくる。
早期で一部昇格を目指すとき、形式要件の株主数2200人や浮動株比率35%などを満たすには、上記のオペレーションを実施するのが手っ取り早いからだ。
最近は予想サイトも沢山あるので、自分でゼロベースで調査するより、それらのサイトに掲載されている銘柄から深掘りするのが効率的であろう。
だが、効率的ということは皆が同じ銘柄に群がるため、昇格発表と同時に急落する銘柄も多い。
予想がせっかく当たったのに損するという、踏んだり蹴ったりのトレーダーも多いのではないだろうか。
では、他のトレーダーに抜きんでるにはどうすべきか?
ひとつはプログラムや定量化が困難なアナログ作業を探してみること。
たとえば、一部昇格予想イベントトレーダーが意外と目にしていない中期経営計画。
腰の入った主体はしっかりと目を通すのだが、イベントトレーダーでこの資料を読み込む者は少ないと思う。
読者はどうだろうか?
自分がこのイベントにベットしていたときは、恥ずかしながら見ていなかった。
で、最初に戻って、一部昇格を果たすであろうディアライフ。
平成26年11月6日リリースの中期経営計画を読んでみよう。
下から2行目。
「計画期間内の東証一部上場を目指す」
まんま書かれてあるという・・・。
もちろんこれを見て買うだけだとエッジはないと思うので、もう一工夫必要ではある。
しかし、他のトレーダーが面倒で調査していない、あるいは概念の外にあるのであれば、抜きんでるための良質な素材であることは間違いない。
事実、自分はこれをそのまま今のレスポンストレードに応用している。
イベントトレードに行き詰まっているのなら、このように視点を少し変えてみてはどうだろう。
考え抜いている分だけ、意外な“降り”があるかもよ。
皆の健闘を祈る。