ご存じの通り、現在、実需トレードと仮需トレードを平行運用している。
最終的には両者を融合していく予定だが、まだそのスタイルをクリアに出来ているわけではない。
ぼんやり理想形を指向しつつ、個別パーツに磨きをかけている。
実需トレードは今のところTOPIX組み入れや株主優待などのわかりやすいイベントを中心にしつつ、新たな取り組みも試しているところ。
わかりやすいイベントはそれなりに安定して稼げるのだが、先を見越したときの限界も見えてきている。
ファクター効果が高い銘柄は、結局のところ流動性が低い銘柄になってしまう。
過去負け無しの優待銘柄「2224コモ」がいい例だ。
確かに良好なパフォーマンスなのだが、1日の出来高は1000株~2000株、売買代金は200万~500万程度である。
ここまで極端ではないにせよ、わかりやすいイベント銘柄は、近い将来入れられるロットに限界が出てくるだろう。
となると、流動性の高い銘柄、すなわち単体ファクターの効果が低い銘柄の攻略を視野に入れていかなければならない。
そのためには、複数のファクターの掛け合わせによって効果を引き上げる必要がある。
手順としては下記。
1.過去の価格変動と個別、マクロ含めたIR、ニュースを対応させる
2.その銘柄に効果のあるファクターに要素分解
3.分解された各々のファクターが喫緊の未来に効果を発揮するかどうかを検討
4.複数のファクター効果が認められ、かつその総和および交互効果がベットするに十分な効果を発揮すると判断できれば厚く張る
言うのは簡単だが、実現するのは相当難易度が高い。
しかし、最終的に目指すスタイルのフレームワークをイメージしながら、個別パーツである今のトレードに集中できるかどうかは、スキルの習得速度に大きな影響を与える。
自分はいったい何を目指し、その目指すもののフレームワークを描き、そのフレームワークを構成する要素を明確にし、今の自分の取り組みがどの要素を強化するものなのかを意識しながら今日のトレードに臨む。
途中で修正が入るのは一向にかまわない。
スキルレベルが向上すれば、いろんなものが見えるようになるだろうから、過去の思い込みに囚われる必要はない。
重要なことは、今の自分が描くMAXのイメージを持っているかどうか。
描いたイメージがその人間のキャパシティの最大値なのだから、それが見えていなければ器は拡張しようがない。
萎縮せず思いっきり風呂敷を広げればいいのだ。
最終的に帳尻が合えば誰もが認めてくれるし、その風呂敷が大きければ大きいほど、心ある人は惜しみなく力を貸してくれるだろう。
周りにレベルの高いトレーダーがいない、いても力を貸してくれないのなら、それはあなたの風呂敷の小ささを見抜かれているから。
不遇な環境や非協力的な他人を責める前に、自分の描く未来を再検討してみてはいかがかな?