

男性は特に、年齢を重ねるごとに仏頂面になっていく。
表情は硬直化し、多少のことではクスリともしない。
自分も30~50歳のビジネスマンや個人トレーダーの前で話す機会があるのだが、ちょっとしたユーモアをしゃべっても笑い声はまばらで、中には終始眉間にしわを寄せたままの表情で通す方も多い。
内容に不満があるのではなく、無意識のうちにその表情がデフォになっているのだ。
何の本だったか忘れたが、表情による学習効果の実験結果が書かれてあった。
ストローを横にして唇でくわえた被験者群と、ストローを縦にして通常の飲み物を飲むようにくわえた被験者群に様々な記憶テストを行った。
すると、前者の方が後者よりも点数が有意に高かったという。
実際にやってみると、前者は唇が横に伸び笑っている表情になる。
後者はおちょぼ口になるため、表情全体が固くなる。
自分も普段は仏頂面なところがあり、特にサラリーマン時代は常に不機嫌な表情をしていたように思う。
本気になれない仕事ゆえ、体が情報の吸収を拒否した結果の表情だったのかも知れない。
今は好きなことだけしかやっていないので、幾分融和な表情になっている。
久しぶりに会う人には、丸くなったと言われることもしばしばだ。
好きなことに関連する情報を体が吸収したいと感じている結果なのだろう。
読者も普段の自分の表情を観察してみるとよい。
もしその表情が硬直化しているなら、トレードの検証作業にも支障が出ているはず。
ならば、まずはパソコンに向かう前にストローを横にしてくわえて作業に入ってみよう。
検証結果の吸収力が多少は違うだろう。
そして、その感覚を日々の生活にも意識して取り入れてみる。
見える世界が少しずつ明るくポジティブに見えてくるはずだ。
その光明を目指すべき指針として、とにかく前に進んでみる。
結果、本気で打ち込めるトレードと今このときが接続される。
出口はすぐそこだ。