検証チーム最終報告会:最速最効率でトレード技術を錬磨する極上の環境にて

昨日はHighFAI検証チームの最終報告会。

熱暑が降り注ぐ東京都中央区晴海の会場にて、自分を含めた7名の全メンバーが顔を揃えての開催となった。


最初は第2四半期決算システムの発表から。

第1四半期システムと同じ傾向がある一方、効果が消えたユニバースがあったりと、なかなか興味深い検証結果が披露された。


PDFからデータを抜き出すプログラマと、アナログ検証を担当するCEOとのコンビも板に付いてきており、阿吽の呼吸で検証が進められるようになっている。


今回の検証結果を元に、第1四半期と平行して、1ヶ月半で8%くらい取れる銘柄を日々抽出する運用にする。

第1四半期と合わせると毎日数銘柄は出てくるので、その中から各自のオリジナルファクターやシナリオと合わせて使っていこう。


続いて、ニュースシステムの開発進捗状況報告。

こちらは粛々と、それでいてイナゴとの圧倒的な差異を生み出すシステムに仕上がってきている。


今回の目玉は、なんと言ってもニュースとチャートとの紐付け作業が開始されたこと。

今まではニュースの日付を見て、Kabuステーションの当該日を確認する流れだった。

それを一目で確認できる利便性は、知識発見の観点からもことのほか大きい。

株式トレードニュースシステム

これを使って勝てないのなら、トレーダーとしての資質に決定的に欠けている何かがあるはずなので、相場から足を洗った方がいい。

そう思わせるシステムだ。


続いて、新メンバーの増担保規制銘柄トレードの報告。

過去の検証結果や、効果のありそうなファクターを提示してくれたので、いろんなイマジネーションがかき立てられた。


それ以上に、1日30%負ける可能性を内包した仕掛けを、事も無げにやってのける胆力にも得るものは大きかった。


自分のようなシステムトレーダーは、期待値が5%のシステムをチマチマ0.1%引き上げる作業に没頭し多大な時間を浪費してしまう。

そんなことより、5%の期待値があるなら、思いっきりベットする胆力を身につけた方が、圧倒的に実入りはいいはずなのだ。


先月よりも数倍の損失に耐えられる胆力が身についてきた矢先だったので、むしろそちらの方に興味の矛先が向いた次第。


最後は仮需トレードの事例検討会。


昨日の「3271THEグローバル社」の仮説もディスカッションの俎上に上げた。

やはり、この会社におけるネガティブ要因を指摘された。


販売用不動産の急減と業績予想下方修正からは、不良在庫化した物件を収益度外視で売り払った可能性があるとのこと。

もしそうであれば、今後販売用不動産となる仕掛販売用不動産も十分な収益を確保できない懸念がある。

景気動向の左右される不動産ならではのリスクであろう。


自分ひとりで立てた仮説は、どうしても“そうあって欲しい”という願望が除去できない。

それを除去するには、他者の異なる視点からの考証が絶対的に不可欠なのだ。

チームを組む意味はそこにある。


さて、余韻もさめやらぬ中、次期検証チームも速攻で進めていく。

とにかく今は、最速最効率でトレード技術を高めたいからだ。

自分に残された時間を考えれば、休んでいる暇などない。


現メンバー7名最優先で募集をかけ、5名以上残ってくれたならそのまま続行。

5名を切ったら新規募集をかける。

その際には、スクールOBの中でチームで知を統合したい方がいれば是非ご参加を。