人間のあらゆる感情はすべて“認識”からスタートする。
そして人間は理論ではなく感情で動く。
理論は感情を刺激するための素材に過ぎない。
人間の集団行動が株価を形成しているのであれば、まず“認識”を起点にトレード戦略を考えるべきだという着想を持った。
今その着想を体系化してパワポ資料に落とし込んでいる。
発表の舞台はもちろん、次回7月18日のトレードスクール第三講。
お題は「魔技レスポンストレード ~脊髄反射を狩る作法~(仮)」。
トレードスクール第七期にして初めて、レスポンスマーケター渾身の顔をお披露目する。
人にものを教えるのだから、きちんと整理され、かつわかりやすい具体例を盛り込むことは必須ではある。
ただし、整理されてわかりやすい説明には落とし穴もある。
たとえば、イナゴを狩りやすい状況判断のためのチェックリストを作成したとしよう。
聞いている側は理解がスムーズに進むし、何よりそのチェックリストに従ってチェックすれば期待値を引き上げられるので、いうことはないと考えるかも知れない。
しかし、チェックリストに従ったチェックは、トレーダーとしての思考の幅を狭めてしまう。
チェックリスト以外の概念に考えが及ばないため、いつまでたっても教えた者の劣化コピーのままで留まる。
めまぐるしく環境が変化するトレードの世界では、陳腐化し機能しなくなるチェック項目も出てくるだろう。
そのとき、彼らはなすすべなく立ちすくみ、そしていつのまにか狩られる側のイナゴに成り下がる。
通常のトレードセミナーでは、半日で受講者を満足させなければならないため、整理されてわかりやすい説明の一択しかない。
自分は参加してくれる生徒にもっと深く深く思考してもらいたいと考えたから、全9回にも及ぶスクール形式にこだわって主催しているのだ。
整理されてわかりやすい説明の中に、いかに上質な思考の種を蒔くか。
トレーダーと平行してコンテンツマーケターとしてもチャレンジの日々である。